あの名文をまた読みたい人のための保管庫
スレッド:2chエロパロ?
作者:不明
こころ
ふと魔が差して、女を抱く腕に力を込めた。
女は短く喘いだものの、それ以上は何も言わない。
ならば何か吐かせてやろうと、掴んだ胸に歯を立てた。
今度は少し、苦しそうな表情を見せただけで、しかし咎めることは無かった。
それならば。
次第に自棄になって、その日は乱暴に女を犯した。
完全に征服した後に女の顔を見ると、何か物言いたげな目線を寄越しただけで、そっと睫毛を伏せた。
何故、こんなことになってしまったのだろうか。
初めて会ったときは、単純に良い女だと思った。
次第に言葉を交わし、行動をともにする内に、欲しいと思った。
そして女を抱く度に自分に心が無いことは判っていたが、次を求めずにはいられなかった。
―――そもそもこの女が自分の誘いを断るはずがないのだ。
その答えはあまりにも明確だった。
もしも王になどならなかったら、この女は私に全てを呉れていただろうか。
それとも。
こみ上げる自嘲を抑えれきれない。
いつもより辛そうな顔をする女を胸に抱いて、目を閉じた。
夜が明けるまでは、まだ時間が掛かる。