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鰐ビビ

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「今にして思えばあれは恋だったのかもしれないわ」

という一言から始まるビビ様の初恋は誰だ選手権がアラバスタで開催されてほしい
一般市民はここは順当にコーザでは?いやペル様たち護衛隊の人かも?と盛り上がるし、事情を知ってる組はルフィくん一味の誰かかな?と当たりをつける
けれどビビはニコニコしながらはぐらかすばかりでなにも教えてはくれない
子どもの頃からずっと側にいるカルーだけが全てを知っていて、クエーと心配そうに鳴き声を上げながらビビに寄り添う
ビビはあの砂の男を思い浮かべながら「大丈夫。本当に大丈夫なの。…もう終わったことだから。アラバスタも私も前に進んでいるわ」とカルーを撫でるんだ

女中スレ2

前スレの概要

とあるお屋敷に奉公に出た大鷹は亡くなった旦那様のお嬢様の部屋の手入れを任されました。
大切に可愛がられ、忙しくも充実した日々を送っていた大鷹は次第に旦那様に淫蕩の手ほどきを受け乱れていきます。
そしてある日、旦那様の過去とお嬢様との禁断の関係を知る事になるのです。
このスレは旦那様が話した過去を大鷹の視線で綴る物語です・・・
… 4無題Nameとしあき 20/01/22(水)18:52:23No.19355206そうだねx5
翌日、お嬢様は旦那様の所へ来ると申し訳なさそうにお礼を言いにきたそうです。

「お父さん・・・昨日は・・・ありがとう・・・・」
少しはにかむような笑顔で、旦那様の背中に抱きつきながら。

「今まででお父さんの事を一番近くに感じた・・・」
「そうか・・・それは良かったな・・・」
「お母さんと離れてから誰かと一緒に布団で寝た事ってなかったから・・・」

その言葉を聞いた旦那様は胸が詰まるように苦しかったそうです。
喉元まで出掛かった言葉を飲み込むのに必死だったと・・・
お嬢様の生まれ育った境遇を思えば誰もがそうなるでしょう。
でも、その純真な思いはやがて歪んだ愛情へと変化していくのです。
そんな事も露知らず、お嬢様は旦那様に子供ならではのお願いをしてきました。
… 5無題Nameとしあき 20/01/22(水)18:53:14No.19355213そうだねx5
「あのね・・・今夜は・・・お父さんと一緒に寝てもいい・・・?」

その言葉に旦那様の胸に激しい痛みが走る事は容易く想像できます。
「お前は幾つになったんだ?そんな事を言ってると女中達に笑われるぞ・・・」
そう言って軽く諌める以外に旦那様は言葉が見つからなかったそうです。
そんな旦那様の気持ちも知らず、お嬢様は小さくか細い腕に精一杯の力を込めて言いました。

「笑われてもいいよ・・・だって何だか嬉しいから・・・・」

その言葉を拒絶する理由を見つける事が出来なかった旦那様を、いったい誰が責められると云うのでしょうか?
… 6無題Nameとしあき 20/01/22(水)18:53:57No.19355219そうだねx6
お嬢様はその日の夜、自分の枕を持って旦那様の寝室にやって来ました。
小花を散らした花柄のモスの長襦袢で布団に入り込むと、あの雨の日のように旦那様の身体に足を絡ませてきます。
「こんな事をして・・・嬉しいのか?」と訝しげに旦那様が訊くと、お嬢様は「温かくて、とても気持ち良かったから」と云って嬉しそうに旦那様の首に手を回しました。
まだ育ち始めたばかりの幼い胸の膨らみと、その先にある小さな突起を感じながら。
お嬢様は旦那様の胸に顔を埋めポツポツと話し始めました。
「初めはね・・・お父さんは本当のお父さんじゃないような気がしていたの・・・何だかとても冷たい目をして、私の事を嫌っているんじゃないかって・・・」
「でも、あの時、お父さんが一生懸命私の身体を温めてくれて凄く嬉しかった。冷たくなんかない、こんなにも温かいんだって。」
「私の事をこんなにも心配してくれる・・こんなに優しく抱き締めてくれる・・・・ああ、本当のお父さんなんだって思ったの・・・」
この言葉だけを聞けば親子の愛情を再確認する愛しい場面でしょう。
… 7無題Nameとしあき 20/01/22(水)18:56:07No.19355226そうだねx6
でも、その裏に隠された真実は、恐ろしいまでに暗く残酷な闇が夜の海のように広がっているのです。
姿の見えない波が幾度となく岩にぶつかり、怨嗟の咆哮にも似たざわめきが旦那様の胸の内に響くのは想像するに難くありません。
不実の子であり、親の血を分けた忌むべき妹がその身体を惜しげもなく絡ませているのですから・・・
妾の息子として生まれ、父性と云うものを知らない旦那様に父親としての振る舞いを知る由もありません。
ましてや実の娘でもないお嬢様と床を共にする。
私はこのような悲劇を聞いた事は一度もありませんでした・・・
… 8無題Nameとしあき 20/01/22(水)18:57:22No.19355229そうだねx7
己の生まれの不幸を知らないお嬢様は今まで感じる事の無かった幸せを求めていたのでしょう。
布団の中で旦那様にしがみつきながらこう云ったそうです・・・


「ねえ・・・お父さん・・・私を・・・撫でて・・・」


お嬢様のその無垢な願いは罪ですか・・・

その言葉に罪があるなら・・・神様は一体誰を罰するのですか・・・・

抗う事の出来ない地獄の運命に導いた神様を罰するのは誰なのですか・・・

お願いです・・・誰か教えて下さい・・・


それからと云うもの、お嬢様は毎晩旦那様と床を共にするようになったそうです。
布団の中で学校の出来事や女中達に遊んでもらった事、他愛のない日常を飽きる事なく話しながら。
こうした経験のない旦那様は困惑しながらもお嬢様の身体を撫でさすりながら相槌を打っていました。
娘ではない何か・・・信じる事の出来ない異母兄妹・・・罪と穢れを背負って生まれた少女・・・いったい自分は誰と床を共にしているのか・・・
親としての無償の愛情を注ぐ事も出来ず、腹違いの妹としても認識できないまま、その愛撫は徐々に性質を変えていったのです。
優しく髪や肩、背中を撫でていた手は・・・やがて腰や尻、幼い胸、淡く陰り始めた脚の付け根を這い回るようになりました。
… 13無題Nameとしあき 20/01/22(水)19:06:13No.19355285そうだねx7
初めの内はくすぐったそうにしていたお嬢様ですが、その愛撫に甘い吐息を漏らすようになるのに時間が掛からなかったのは生まれ持った女の本質とでも云うべきでしょうか?
自分の身体の変化を理解する事も出来ないまま、お嬢様はそれでも旦那様の寝室へと夜毎足を運んでいました。
旦那様は後戻りの出来ない道に・・・自分の父親と同じ獣道を歩く事に恐怖を覚えながらも、行く場のない思いに駆られ、お嬢様を抱き続けていました。
何もかもを壊してしまう覚悟で真実を語るか・・・現実を全て無視してしまうか・・・残された道は二つに一つしかなかったと云います。
そのどちらを選んでも行き着く先は地獄でしかありません。

そして旦那様は・・・「今なお続く煉獄の道」を選んだのです・・・
… 14無題Nameとしあき 20/01/22(水)19:08:08No.19355302そうだねx7
長い長い独白の中で、唯一後悔した事はその選択であったと旦那様は云いました。
「あの時、なぜ手放す事をしなかったのか?」
「養子に出してさえいれば、このような事にはならなかった」と。
私がその理由を問うと旦那様は大粒の涙を流しながら、声を絞り出すように言いました。
「娘ではなく・・・妹でもなく、一人の女として愛する以外に方法が見つからなかった」と。

それが愛情ではなく、己の憤怒や憎しみや悲しみを消す為の代償であったとしても。

「そうでなければ一つ屋根の下で共に暮らす事ができなくなっていた」と・・・


親の愛を知らぬ旦那様がお嬢様と暮らす為に選んだ道は、穢れよりも罪深い茨の道。
踏み出す度に足を貫く針の山。
業火に焼かれ、煮え立つ油の雨が降り注ぐ奈落の底へと堕ちていったのです。


旦那様は楽になりたかったのだと思います・・・
やり場のない思いを抱え、真実を隠し、偽りの親を演じる事に疲れてしまったのだと。

そして旦那様は・・・最も許されない方法で、お嬢様を愛し始めました・・・


カタカタと寒風が窓ガラスを鳴らす寒い夜。
ランプの薄明かりが照らす寝室で、短い喘ぎ声と切ない吐息が響く中、二つの影が妖しく蠢く・・・
胡坐をかいた旦那様に背中を預け、お嬢様はその幼い身体を愛撫する手に身を委ねていました。
艶やかな光沢を放つ綸子の襦袢の上から、硬く尖り始めた小さな蕾を執拗に責められながら。
忙しなく身体を這う手と蕾を刺激する指先から生まれる感覚に、お嬢様は何度も足を伸ばしたり縮めたりを繰り返す・・・
己の意思に関わらず、勝手に動く身体をどうする事も出来なかった事でしょう・・・・
そう・・・あの時の私のように。


そんなお嬢様の耳元に旦那様は優しい声で話しかけます。
「こんな事をされて・・・嫌ではないのか?」と。
身体を動かす度に裾が乱れ、露になった白い太股の内側を指先が這う。
その都度、身体をビクビクと痙攣させてお嬢様は旦那様の寝巻きの袖を握り締めながら悶えていた事でしょう
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・お・・お父さ・・・ん・・・私・・・怖い・・・・こんなの・・・悪い事だって思・・・う・・・」
目に涙を浮かべ、小さな頭をふるふると振りながらお嬢様は己の身体を走る感覚に怯えていました。
… 27無題Nameとしあき 20/01/22(水)19:31:09No.19355454そうだねx8
「では何故拒まない・・・何故に私の寝室に来るのだ・・・?」
「だって・・・こうすると・・・お父さん、優しくしてくれる・・・から・・・」
「お願い・・・誰にも言わないから・・・もっと優しくして・・・もっと・・・可愛がって・・・」
「今までみたいに・・・あんな冷たい目で・・・私を見なくなるから・・・だから・・・いいの・・・お父さんの好きなようにしていいよ・・・」
これほどまでに爛れた行為に溺れながらも「お父さん」と呼ぶお嬢様の気持ちを思うと、私は溢れる涙を拭う事もせず号泣していました。
お嬢様のその言葉に、旦那様の理性の箍が外れるのも致し方ない事でしょう。
二人が唇を重ねる事に何の躊躇いも感じなくなるまで・・・そう時間は掛からなかったと・・・


どんなに乱れた行為に溺れていても、旦那様は絶対に身体を「ひとつにする」事だけは避けていたと云いました。
いつ月の障りが始まってもおかしくない身体・・・たとえ自身に子種が無かったとしても、それをしてしまえば自分の父親と何ら変わりはないと。
そして唇と指先だけの行為は際限が無くなり、気が付けばお二人は互いの陰部を口にするようになっていきました。
その小さなお口には収まりきれない物をお嬢様は懸命に舌先で愛撫し、白濁した旦那様の劣情をお口で受け止めたそうです・・・
… 30無題Nameとしあき 20/01/22(水)19:36:29No.19355489そうだねx7
お嬢様の口から溢れる汚れたものを旦那様は舌先ですくい取り、幼い身体から溢れた蜜に塗れた舌と互いの体液が混ざり合う。
その身体から溢れる物を全て受け取り、互いに注ぎ、互いに与え合う愛欲の連鎖。
果てては求め、求めては果てる淫蕩の地獄・・・
忌まわしく、そしておぞましいまでの愛欲に彩られたその光景ですが、その行為の裏に隠された残酷な真実に形容し難い悲しみを覚えるのは私だけかも知れません。
決して交わる事のない心と身体は、歪に捻じ曲げられた愛情と云う名の悪夢によって繋がって行くのです・・・


幾夜となく繰り返される淫戯・・・許される事のない性愛。
禁忌と憎悪が互いにぶつかり合い、魂の浄化を求める穢れた禊。
親殺しと近親相姦と云う計り知れない大罪を背負い、旦那様は胸の内に渦を巻く怒りと悲しみを打ち消そうとしていたのでしょう。
お嬢様を「おんな」として扱う事で己が苦悩から解放されようと・・・
でもそれは薄ら氷を重ねて作った楼閣。
一度陽の光にあたれば、風が吹けば、雨が降れば、一瞬にして消える泡沫の夢。

旦那様とお嬢様の偽りの安寧の日々は、そう長くは続かなかったのです・・・
… 61無題Nameとしあき 20/01/22(水)22:32:07No.19356748そうだねx7
ある日、旦那様がお屋敷の自室に戻ってくると、お嬢様が一枚の紙切れを手に青ざめた表情で立っていました。
ただならぬ雰囲気を感じた旦那様が「どうしたんだ?何かあったのか?」と尋ねると、お嬢様は身体をビクんと震わせて後ずさりします。
お嬢様は怯えた子猫のように身体をゆっくりと壁伝いに動かしながら手にした紙切れを旦那様に見せました。
「・・・・これ・・・何・・・?」
それは旦那様の健康診断の検査結果の用紙でした。
その時、旦那様は取り返しの付かない不手際に、全身の血液が沸騰し身体中の毛穴から湯気となって噴出しましたと云います・・・
… 62無題Nameとしあき 20/01/22(水)22:34:22No.19356765そうだねx7
「この前・・・学校の先生が血液型の話をしていたの・・・この血液型だと・・・私はお父さんとお母さんの子供じゃない・・・何で・・・?」
「違う・・・違うんだ・・・それはちょっとした間違いで・・・」
そう云って旦那様は手を差し出し、ゆっくりとお嬢様に歩み寄ろうとしましたが、お嬢様は怯えた眼差しで首を横に振って離れようとします。
「いやっ・・・来ないで・・・あなたは誰なの・・・本当のお父さんじゃない・・・私のお父さんじゃない・・・」
その瞳には恐怖と憎悪に満ちた光が宿っていたと云います。
「違うんだ・・・頼む、お父さんの云う事を聞いてくれ!たとえ血が繋がっていなくてもお前は私の娘だ!」
その言葉を聞いたお嬢様は全身の力を使って叫びました。
「血の繋がっていない娘だからあんな事をしたのっっっっ!!!!」
その言葉は旦那様の脳天を正確に撃ち抜きました・・・
返す言葉もなく、旦那様は膝から力が抜け、がっくりと床に手をついて動けなくなったのです。
… 63無題Nameとしあき 20/01/22(水)22:51:30No.19356901そうだねx7
「私・・・ずっと信じてた・・・あの雨に打たれた時からずっと・・・本当のお父さんなんだって・・・だからあんな事をされても平気だった・・・」
お嬢様の瞳から大粒の涙がボロボロと溢れ、着物の襟元に幾つもの染みを作っていたと云います。
旦那様は項垂れたまま、言葉にならない嗚咽を漏らす以外に為す術がなかったそうです。
「本当は・・・怖かった・・・こんな事しちゃいけないって思ってた・・・でもお父さんだから許せた・・・優しくしてくれるのが嬉しかったから・・・」
「何であんな事をしたの・・・ねえ・・・教えてよ・・・私の本当のお父さんは誰なの?何処にいるの?今すぐここに呼んで・・・助けてもらうから今すぐ呼んでよっ!!!!」
… 64無題Nameとしあき 20/01/22(水)23:12:57No.19357017そうだねx7
お嬢様の叫び・・・それは叶うはずのない願い・・・
たとえ八つ裂きにされても地獄の底まで持っていくと決めた秘密。
真実を話せばお嬢様は正気ではいられなくなるでしょう。
己が妻と父親との間に生まれた忌むべき子、許されるはずもない異母兄妹、そしてその父親を殺した張本人が旦那様なのですから。
幾重にも重なった罪が雪崩れのように襲い掛かり、後悔と呼ぶにはあまりにも重い代償・・・
旦那様はお嬢様の前で頭を打ち付ける事しか出来なかったそうです。



申し訳ありません・・・
あと少し・・・推敲を重ねてまとめたいと思います

今宵の淫蕩愛欲絵巻は如何でしたでしょうか?
また明日、お目にかかりたいと存じます

家計を助けるために田舎から出てきて、このお屋敷に住み込みで仕えています。
旦那様はとても優しい方で、私が粗相をしても「大丈夫かい?ゆっくりと慣れていけばいいからね」と叱るでもなくまるで自身の娘を心配するかのように接して下さいます。
多少の家事しかできず、文字が読めない私に読み書きや計算を教えて下さってもいます。
「他のメイドには黙っているんだよ」と、時々お給金とは別に包んでも下さいます。
ある日、どうしてこんなに私に目を掛けてくれるのかと尋ねてみました。
旦那様は目を閉じしばらく思案した後に「来なさい」と私を連れて旦那様の私室の奥、メイドは立ち入らせない部屋へと入りました・・・
そこは、女の子の私室、というように見えました。ちょうど私と同じくらいの子が好みそうな調度品で整えられたお部屋でした・・・
そして机の上には写真立てが、旦那様の面影を残しつつかすかに私にも似ている女の子のお写真がありました・・・

っていうところからの背徳エロ展開ください


紫檀で作られた写真立ての中には、可愛らしい銘仙の着物に袴姿の女の子が少し寂しげな笑顔で佇んでいました。
「私の娘だよ・・・君の年になる前に亡くなってね・・・」
旦那様は写真立てを手に取ると愛おしそうに写真を撫でながら呟きました。
「この写真は女学校に行く前にどうしても記念に撮っておきたいと言ってね・・・恐らく自分はそこまで長く持たない事を分かっていたんだと思う。」
今にも目から涙が溢れそうになる旦那様を見て、私の胸は締め付けられるように痛くなりました。
私のような者が慰めの言葉を掛けられる訳もなく、ただ黙って旦那様の手を握る事しかできませんでした。
部屋を見渡せば隅々まで掃除が行き届き、埃や塵など一つとして見当たりません。
旦那様がどれだけお嬢様を大切にされいたのかが伝わりました。


その時、私はお屋敷に来た日に女中頭に言われた事をふと思い出しました。
(この部屋は旦那様の特別なお部屋ですから勝手に入らないように)と。
「あの・・・この部屋のお手入れは旦那様がなさっているのですか?」
思わず口にしてしまった言葉に旦那様は小さく頷きました。
「ああ・・・この部屋だけは他の誰にも入らせたくなくてね・・・娘が生きていた頃を知っているのは私だけだから。」
旦那様は毛ばたきを手に取ると小物や机の上を丁寧に撫で上げ、その一つ一つを慈しむように眺めていました。
繊細な一輪挿しや宝石箱に入ったブローチなど、それを買った時の思い出話を私に聞かせながら。
楽しかった思い出話は、やがて悲しみと苦渋が混ざり始め、旦那様は次第に言葉少なくなっていきました。
… 18無題Nameとしあき 20/01/20(月)22:31:29No.19345406そうだねx11
沈黙の重苦しい空気が私達を包み、肩を震わせ涙を堪えている旦那様を見ているのが辛くなった私は思い切って声を掛けました。
「あの・・・このような大切な場所に私が居てはご迷惑かと・・・退室してもよろしいでしょうか?」
そう云って部屋を出ようとした私ですが、旦那様は私の手を掴み引き止めました。
振り返った旦那様の目には今にも涙が溢れそうに潤んでいました。
旦那様はポケットからハンカチを取り出して目元を拭うと私の手を引き寄せて言いました。
「いや、済まない・・・恥ずかしい姿を見せてしまって。ここに連れて来たのは君にこの部屋の手入れをしてもらいたくてね。」
「え・・・でも・・・私のような者が・・・大切なお嬢様のお部屋に入るのは・・・」
突然の旦那様の言葉に私は戸惑いました。
部屋の家具はおろか、調度品の一つをとっても高価な物ばかり。
何か粗相があってはと心配する私に旦那様は言いました。

「いや、君だからこそ頼みたい・・・私も仕事の合間に手入れをするのが大変だし、何よりも娘に似ている君にしてもらえると嬉しいのだよ・・・」
旦那様はまるで自分の娘のように私の髪を撫でながら懇願してきました。
「君がこの部屋の手入れをしてくれるとね、何だか娘が生き返ったような気がするのだよ。だから私の事など気にせず、この部屋を好きなようにして構わない。この部屋に君が居て欲しいんだ・・・」
大切なお嬢様を失った旦那様の気持ちを思うと、私は無下に断る事が出来ませんでした。
私のような田舎者がお嬢様のような振る舞いなど出来るはずもないと分かっていましたが、旦那様の為になるならと受け入れる事にしました。
この時の私は、旦那様の心の慰めになるであろうと信じて疑わなかったのです。
まだ幼かった私に、その後に何が起きるかを知る由もありませんでした・・・

大鷹十三歳・・・
これは梅の蕾が膨らみかけた頃・・・春の目覚めが訪れる前の日の出来事でした・・・

あの日から私は普段の仕事の合間にお嬢様の部屋へ行くようになりました。
旦那様にお茶を出した後、お嬢様の部屋に入って掃除をするのが日課となったのです。
こうして私が働いている姿を旦那様は嬉しそうに目を細めて眺めていました。
長い間使われていなかった花瓶に花を生けると、旦那様はとても喜んでくれました。
そしてお嬢様が好きだった花の名前や花の生け方を教えてくれるのです。
私なりに考えて小物を置く場所を変えてみたりすると、旦那様はふむふむと頷いたりアドバイスなどをしてくれました。
今まで私の身の回りになかった物に触れるのが楽しくて、私も旦那様のお嬢様になった気分になりました。
ふと気が付くと、私は普段の仕事よりお嬢様の部屋にいる時間が長くなっていました。
心配になった私が旦那様に尋ねると意外な言葉が返ってきました。
「その事なら気にしなくていい・・・普段の仕事は他の女中にやらせれば良い。君には一日中ここに居て欲しいのだよ。」と・・・


そんな生活が続くようになってどれくらい過ぎた頃でしょうか・・・・
ある日、いつものようにお嬢様の部屋で掃除をしていた私に旦那様が声を掛けてきました。
「少し・・・頼みがあるのだが・・・」
いつもと違った様子の旦那様が私の傍らに立って言いました。
普段と違う声色に私は何か粗相があったのかと身を硬くしました。
「ああ・・・いや、その・・・こんな事を言うのは気が引けるのだが・・・・」
落ち着きのない旦那様の様子に私も困惑し、まさか暇を出されるのではないかと思うとカタカタと膝が震えました。
「あの・・・何か私に不始末があったのでしょうか・・・粗相がありましたらお詫びしますっ!」
私は感極まり、思わず旦那様にすがり付きました。
「いや、そうではなくて・・・頼みと云うのはだね・・・・」
旦那様はしがみついた私の肩を優しく包み、膝を付いて話し始めました。
「君が嫌でなければの話だが・・・その・・・娘が着ていた着物を着てくれないだろうか?」と・・・


旦那様の思いがけない言葉に、私は安堵するのと同時に困惑しました。
お嬢様の着物を私などが着ても良いのだろうかと。
戸惑っている私に、旦那様は少し悲しい目をしながら言いました。
「女学校に上がる時の為に仕立てた着物が何枚かあるのだが・・・それを着る前に亡くなってしまってね。このまま箪笥の肥やしになるのでは着物も可哀想だから・・・」
旦那様は私を部屋の隅に置かれた和箪笥の前に連れて行くと引き出しを開けるよう言いました。
開けた時にふわっと樟脳の香りが広がり、中にはたとう紙に入ったままの着物が収まっていました。
旦那様はそれを取り出して広げて見せてくれました。
それは艶やかな紫色の錦紗の着物でした。
「こんな高価な着物を・・・勿体のうございます・・・」
「値段は関係ない・・・娘に似ている君だからこそ着てもらいたいんだ・・・」
今まで縁のなかった美しい着物と、樟脳と絹の香りが混ざり合った空気に、私は眩暈にも似た感覚に襲われていました。
「着てくれないか・・・?」
旦那様の言葉に・・・私は無言で頷きました。


「あの・・・着替えますから・・・席を外して頂けないでしょうか?」と云うと旦那様は静かに首を横に振りました。
「私が着せてやりたいのだが・・・駄目か・・・?」
その言葉を聞いた瞬間、羞恥で身体の芯が熱くなりました。
いくら旦那様とは云え、殿方の前で裸になるなんて恥ずかしい・・・
そんな私を見て旦那様は悲しそうな顔をして言うのです。
「娘は病弱でね・・・具合が悪い時は起き上がるのもやっとの事だった。だからいつも私が着付けを手伝っていたんだよ。何、悪いようにはしない・・・あの頃を思い出したいだけなのだから・・・」
私はその言葉を信じるしかありません。
それに女中と云う立場である以上、旦那様に逆らう事など出来るはずもありませんから。
「あの・・・この事は口外なさらないで頂けますか・・・・」
「もちろんだ・・・私と、君だけの秘密だよ・・・」
旦那様の手が私の髪と頬を撫で、その指先がブラウスのボタンを外していきました・・・
… 31無題Nameとしあき 20/01/21(火)00:27:03No.19346148そうだねx14
黄昏始めた西日が差し込む部屋の中で・・・気が付けば私は一糸纏わぬ姿になって旦那様の前に立っていました。
身体が震えるのは寒さのせいなのでしょうか・・・それとも羞恥から来るものなのでしょうか?
裸になってからどれほどの時間が過ぎたのかも分からないくらい、私の頭の中は真っ白になっていました。
旦那様は私を裸にしてから暫く眺めていました。
「ああ・・・君は本当に娘に似ている・・・まるで生き写しのようだ・・・」
喜びなのか恍惚なのか、溜息を漏らしながら旦那様は茜色に染まった私の身体を指一本触れる事なく見つめています。
「旦那様・・・お願いします・・・早く・・・着せて下さい・・・」
羞恥と寒さに震えながら、私は必死に旦那様にお願いしました。
でも旦那様は胸と恥部を隠した手をどけなさいと言うのです。
全てを見せないと着物を着せてあげないと。
私は鉛のように固くなった腕を恐る恐る下ろしました。
… 32無題Nameとしあき 20/01/21(火)00:54:43No.19346268そうだねx10
その時、寒さのせいでしょうか?私が小さなくしゃみをした時、旦那様は我に返ったようです。
私の身体の全てを見て満足したのか、旦那様は綸子の裾除けを私の腰に巻きつけました。
「恥ずかしい思いをさせて済まなかった・・・私の我侭を聞いてくれて感謝している・・・」
申し訳なさそうに話ながら旦那様は手際良く着付けを始めました。
淡い桜色の長襦袢を着せ、博多の伊達締めを結び、着物に袖を通し、慣れた手付きでおはしょりを作っています。
淡い鶯色の塩瀬の帯をキュッキュと音を立てながら締め、帯締めと帯揚げを結び上げて完成です。
あまりの手際の良さに私は少し驚きました。
着付けも苦しさを感じる事など全くありません。
それだけ長い間、お嬢様の着付けをなさっていたのでしょう。
旦那様のお嬢様に対する愛情が着物を通して伝わってきました。
… 33無題Nameとしあき 20/01/21(火)01:14:01No.19346354そうだねx11
「こっちに来なさい・・・鏡で自分の姿を見てごらん。」
旦那様に促され、私は大きな鏡台の前に座りました。
そこには今まで見た事のない自分の姿があります。
艶やかな着物に身を包んだ私は、少し誇らしく、そして恥ずかしそうに鏡の中で微笑んでいました。
「こんなに素敵な着物を着せて頂いて・・・ありがとうございます・・・」
私は旦那様にお礼を言いました。
「いや、礼を言うのは私の方だよ・・・この着物を着てくれて、娘もきっと喜んでいると思う。」
旦那様はそう言って私の髪を優しく撫でながら鏡に写った私の姿を目を細めて見つめています。
その時、旦那様は「あ、しまった」と言いました。
「済まない、足袋を忘れていたよ。」
私も始めての事で混乱していたせいか全く気付きませんでした。
旦那様は苦笑いして和箪笥の中からおろし立ての足袋を取り出すと、私に足を出すように言いました。
膝をついた旦那様が私の足を持ち上げ、愛おしそうに手で包み込みます。
「こんなに冷たくなってしまって・・・本当に済まなかったね・・・」
冷えたつま先が旦那様の手で温められていくのを感じて、得も言われぬ感覚に包まれました・・・


気が付けば、いつの間にか旦那様の唇が私のつま先を這いまわっていました。
突然の事に私も混乱しましたが旦那様は気にも留めず、夢中になってつま先を舐めているのです。
「旦那様・・・何をなさるのですか・・・おやめ下さい・・・そのようなところを、いけません旦那様・・・」
私が足を引こうとした時、裾が乱れて脚が露になると、旦那様の唇は更に上へと這い上がってきます。
下着も付けていない状態ですので、このままでは恥ずかしい部分が見えてしまいそうになり、私は慌てて裾を押さえました。
「旦那様、お願いします・・・これ以上は・・・」
「私は冷えたつま先を暖めているだけだよ・・・何を心配しているのだね?」
そう嘯く旦那様の瞳の奥に怪しい光が宿っている事に・・・私はまだ気付きませんでした。
足袋を履かせてもらった後、身体の奥で蠢き始めた感覚にも。

その日、私は夕食の仕度の直前まで旦那様の愛撫を受け続けていました・・・
… 37無題Nameとしあき 20/01/21(火)02:09:33No.19346554そうだねx11
それからというもの、旦那様は毎日のように私にお嬢様の着物を着るように言ってきました。
最初の時のように裸にしている時間は短くなったのですが、着付けをする時間が長くなってきたのです。
それは蛇が絡み付いてくるように、ねっとりと私の身体をまさぐりながら着付けをしてくるのです。
私のお尻を撫で回すように裾除けを付け、長襦袢を着る時は何度も襟の合わに手を差し入れながら直し、帯を締める時は身体を密着させながら・・・
そしてどういう訳か、足袋はいつも最後に履かせるのです。
もちろん、あの時と同じように・・・唇を使った愛撫を施しながら・・・
… 38無題Nameとしあき 20/01/21(火)02:10:04No.19346557そうだねx10
旦那様の目的が何であるのか分からないまま、私はその行為を受け入れるしかありませんでした。
その行為が何を意味するのか・・・それを知るにはまだ私は幼過ぎたのです。
身体の奥底から込み上げる衝動を理解する事も出来ず、ただ黙って旦那様の愛撫を受けるしかありませんでした。
いえ・・・黙る事など出来ませんでした・・・・
豪華なビロード製のソファーに座り、旦那様の唇による愛撫を受けて、私は淫らに喘いでいました。
旦那様の唇が足の指の付け根を這う度に身体が痙攣し、身体の奥底でとぐろを巻いた蛇が私の理性を食い尽くすのです。
いつしか私は、乱れる裾を押さえる事も忘れ、その感覚を貪るようになっていました。


そんな暮らしがどれほど続いたのでしょうか・・・
気が付けば私は他の女中さんとの会話も殆ど無くなりました。
私が旦那様に特別に目を掛けられている事が分かっているので、誰も私に話しかける事はありません。
そんなある日、女中部屋で寝ている時、女中頭が私に声を掛けてきました。
互いに背を向けたまま、他の人に気付かれないような声で。
「大鷹さん・・・起きてる?」
「はい・・・何でしょうか・・・」
「大体の事は分かっているから言わないけどね・・・怖くなったらいつでも逃げていいのよ。誰も貴女の事を恨んだりしないから・・・」
… 41無題Nameとしあき 20/01/21(火)02:38:08No.19346622そうだねx12
私はその言葉の意味を理解する事はできませんでしでも私の身を案じてくれる事だけは伝わりました。
「鳳翔さんは・・・旦那様の事で・・・何かご存知なのですか?」
「私も全てを知っている訳ではないの・・・でもね、貴女の身に何が起きているのかは分かっているの。だから心配しているのよ。」
「私はただ・・・旦那様に喜んでもらえれば、それで構わないと思っています・・・だから大丈夫です・・・たぶん・・・」
「そう・・・でもね、何か困った事があればいつでも言ってちょうだい・・・私達に出来る事があれば何でもしてあげますからね。」
「ありがとうございます」私はそれ以外に言葉が見つかりませんでした。
それ以来、私は自分の置かれた立場について考えないようにしました。


そう・・・私は女中・・・
田舎者で卑しい身分の生まれ。
女中として雇われているにも関わらず、こうして旦那様に可愛がってもらっている。
これ以上、何を望むと云うのでしょうか?
その大義名分の下に隠された物を、私は気付かないふりをしていました。
身体の奥底に隠された「おんなの衝動」に・・・
朝の仕事を終えた後、私はお嬢様の部屋に入り浸り、旦那様との蜜戯に溺れる身体になっていました。
つま先だけの愛撫は、いつの間にかその先にまで進み、私の最も恥ずかしい部分にまで及んでいたのです。
今ではお嬢様の着物だけではなく、旦那様は私の為に誂えた着物まで用意してくれるようになりました。
着付けと云う行為は今では前戯と同等となり、私は悦楽の声を上げ自ら脚を広げるような体になりました。
気が付けば、私はお嬢様の部屋に入るなり自ら着ていた服を脱ぎ捨て旦那様の愛撫を求めるようになっていたのです・・・
… 44無題Nameとしあき 20/01/21(火)03:10:30No.19346726そうだねx9
蕩けるように柔らかな錦紗の着物の裾を割り、旦那様の舌先が私の秘部に捻じ込まれ忙しなく動いている・・・
私は口を閉じる事も出来ずに淫らな声を上げ、幾度となく気をやりながら旦那様の頭を抑えつけていました。
身体から溢れる蜜は留まる事を知らず、それを旦那様が夢中で飲み干してくれる・・・
そのケダモノのような行為に溺れ、更に欲情し、蜜を溢れさせる。
もはやその先に何をすればいいのか・・・頭ではなく身体が答えを知ってしまいました。
他の人の前では恥ずかしくて言葉に出来ない単語を連呼しながら、私は旦那様の「それ」を求めているのです。
あの静かで優しかった旦那様の顔は跡形もなく、ギラギラとした眼差しは「雄」の顔になっていました。
… 45無題Nameとしあき 20/01/21(火)03:43:26No.19346825そうだねx12
数え切れない程の絶頂を迎え一休みしている時、私は旦那様の唇を貪りながら尋ねました。
「お嬢様の事を思い出す為に・・・着物を着せるのではなかったのですか?」と。
すると旦那様は着物の上から私の乳首を力強くつまみながら耳元で囁きました。
「ああ・・・そうだよ・・・こうしているとね、娘が生きていた頃を思い出すんだ・・・」
今までの私なら、その言葉を聞いておぞましさに身を震わせたでしょう。
でも今の私は、そのおぞましさよりも乳首の痛みと快楽の方が勝っていました。
「あっ・・・あ・・・旦那様は・・・お嬢様と・・・このような事を・・・何ていやらしい・・・」
「・・・私が妻と別居している理由は何だと思う?」
私は旦那様とお嬢様の禁忌を奥様に知られたからだと思いました。
でも旦那様の口から出た言葉は更におぞましいものでした・・・


あの日からどれほどの月日が経った事でしょうか・・・
私は今でもお屋敷で女中として働いています。
かつて居た女中頭の鳳翔さんも、他の女中さんも皆辞めてしまい、あの頃を覚えているのは私一人になっていました。
広いお屋敷を掃除するのは大変ですが、今ではすっかり慣れてしまい、先輩方に教わった仕事は一通りこなせるようになりました。
元々、旦那様が一人で住むこのお屋敷に、それほどたくさんの女中など必要なかったのです。
私はお屋敷の窓を拭きながら、あの賑やかだった日々を思い出していました。
思えば、何も知らなかったあの頃が一番幸せだったのかも知れません。
そう・・・何も知らずに溺れてしまえば良かった・・・
人の皮を被った獣として生きるより、その方が良かったのだと・・・
… 65無題Nameとしあき 20/01/21(火)20:17:53No.19350372そうだねx7
旦那様の口から語られた過去は凄惨を極めていました。
身の毛もよだつようなおぞましい出来事に、あの時の私はただ呆然とするより他に術はありませんでした。
何故、私をお嬢様の部屋に招き入れたのか・・・何故、私にあのような淫戯を仕込んだのか・・・
その理由を知った時、私は初めて「人の業」と云うものを知ったのです。

旦那様のお嬢様は実の子ではありませんでした・・・
奥様の不義密通により生まれた娘。
しかもそれは義理の父親・・・つまり旦那様のお父様の子だったのです。
あの時、旦那様は自身の過去について滔滔と話してくれました。
その背負いきれない重い罪を話す事で、私を道連れにしようとしたのかも知れません。


事の経緯を詳しく話すには旦那様の家系の事にまで及びますのでここでは割愛します。
ただ奥様の不義密通と云うのは義父様による一方的な物であったそうです。
奥様は義父様に陵辱された後、子を身篭りました。
身に覚えのない懐妊に旦那様は怒り狂い、奥様を執拗に責めたそうです。
ですが事の真実が明らかになると、旦那様は魂が抜けたようになってしまったと言っていました。
身内の恥ですから表沙汰には出来ず、実の親を罪に問う事も出来ないまま、堕胎の時期は過ぎてしまいました。
奥様は内密に実家に戻され、表向きには病気療養の為、診療所に行っている事にしていたそうです。
やがて奥様は可愛らしい女の子を産みました。
奥様はそれはそれは大切に育てようとしていたそうです。
娘さんを連れて旦那様の下へと帰る事は出来なくても、いずれは何処かへ養子に出すつもりでいたとの事でした。
ですが、その夢や希望は再びお父様によって破られようとしたのです。


ここで何故、お義父様が奥様を陵辱したのかが分かりました。
旦那様は正妻の子ではなく、妾の子だったのです。
しかも若い時に罹った病により、子種のない身体になっていました。
本来なら旦那様に家督を継ぐ権利などありません。
ですがお父様の他の息子さんが相次いで事故や病気で亡くなり、家の血が絶えてしまう事態に陥ったのです。
家督を継がせる子が亡くなった後、お父様は旦那様の奥様を陵辱し、その子供を旦那様の子として育てさせようと企んだのでした。
そしてある日、お父様は旦那様の所に来てこう言ったそうです。
「わしがせっかく孕ませてやったのに娘を産むとは何事だ!もう一度孕ませてやるから嫁を出せ!」と。
その言葉を聞いた旦那様は、その日の夜、ある決意と共にお父様の住むお屋敷へと出向きました。
… 75無題Nameとしあき 20/01/21(火)21:02:15No.19350778そうだねx7
旦那様は・・・お父様を殺しました。
その日の夜、旦那様は毒を仕込んだ酒を持ってお父様の下へと赴き、それを飲ませたのです。
奥様が陵辱されたあの日から、旦那様はいつかこうなる事を予想していたと言っていました。
実の親子でありながら、妾の子供と云う理由だけで虐げられた日々。
そして奥様への狼藉・・・堪えに堪えてきた糸が音も無く切れたと話していました。
旦那様は親戚に医者がいる事を知っていて、事の経緯を話し、診断書の偽造を約束していたそうです。
そして目論見通りに警察に悟られる事なく、お父様は急な病死と云う事で処理されました。
妾の息子とは言え、実の父親を殺した事に違いはありません。
旦那様は次第に塞ぎ込むようになったそうです。
その罪の意識から逃れるかのように、跡を継いだ家業に溺れている最中の事でした。
奥様が労咳で倒れたとの一報が来たのです・・・
… 76無題Nameとしあき 20/01/21(火)21:13:18No.19350872そうだねx6
嘘から来た真とは、この事を云うのでしょうか?
度重なる不幸に旦那様の心は粉々に砕け散っていったと思います。
奥様は本当に療養所に運ばれ、年老いた義母の下に残されたお嬢様を旦那様が引き取る事になりました。
自分の父親との間に生まれた忌むべき子・・・その父親を殺した息子・・・
本来ならば年の離れた兄妹と云うべき関係。
この時、お嬢様はまだ5歳を迎えたばかりでした。
こんなにも年の離れた兄妹など世間では考えられないように、旦那様もどうして良いのか分からなかった事でしょう。
思えばこの時から全てが狂い始めていたのだと、私は思いました。


一人でお嬢様を育てるのは無理な話である事は分かっていたので、旦那様は女中を雇う事にしました。
奥様もいない状態ですから家の中は雑然とし、散らかり放題になっていたといいます。
鳳翔さんや他の女中達がやって来て、ようやく人の暮らしが出来るようになったと。
小さなお嬢様は初めの内は寂しがって泣いてばかりだったと鳳翔さんも話していました。
旦那様はなるべくお嬢様に関わらないようにしていたそうです。
お嬢様も見知らぬ大人の男性である旦那様を警戒して、あまり近付こうとはしなかったようです。
女中達も内心ではただならぬ雰囲気を感じていたそうですが、それ以上の事に足を踏み入れないように気を遣っていたといいます。
お嬢様は実の母親のように鳳翔さんに懐き、鳳翔さんも娘のように可愛がっていたとの事でした。
ですが時を経て知恵が付くに連れ、旦那様を父親として認識していくのは致し方ない事でしょう。
旦那様も当初は愛憎入り混じった気持ちでお嬢様を見ていたと話してくれました。
… 85無題Nameとしあき 20/01/21(火)21:56:10No.19351200そうだねx4
健やかに育ち、美しくなっていくお嬢様を目の当たりにし、旦那様の心は散々に乱れていきました。
「世間的には娘であっても、真実は穢れた子であり、実の妹・・・そして私はその父親を殺した男。」
旦那様の心に掛かる重圧は日に日に重く圧し掛かっていました。
微かに父親として慕ってくるお嬢様に真実を告げる事も出来ず、かと云って娘として愛する事もできないまま・・・
親殺しと云う禁忌を犯しても拭い切れない罪の証、それがお嬢様でした。
この娘が生きている限り、私の悪夢は終らなかったと・・・
ぎこちない暮らしの中で、旦那様の心の歯車は気付かぬ内に欠け始めていたのだと思います。
あの日、旦那様の長い独白を聞きながら、私は旦那様の心の内を読み解こうとしていました。



それはお嬢様が12歳になった頃だと云います。
旦那様が自室で仕事をしている時、お嬢様が部屋に入って来てこう言ったそうです。

「お父さんは・・・私の事が嫌いなの?」
「いきなり何を言い出すんだ・・・仕事の邪魔だからあっちに行って鳳翔に構ってもらいなさい・・・」
「そうやっていつも私の事を遠ざけるのね・・・どうして・・・?」
「必要な物は全て与えているはずだ・・・何が不満なのだ?」
「私が欲しい物なんて何ももらっていませんっ!」
「だったら!何が欲しいのか言いなさい!何でも買ってやるからっ!」
苛立った旦那様が大きな声を張り上げると、お嬢様も負けじと声を上げました。
「優しくしてよっっ!」
その言葉で旦那様の心にガラスが砕け散ったかのような音が響いたそうです。
「お父さん・・・優しくてよ・・・」
そう呟いて泣くお嬢様を前にして、旦那様は身じろぎ一つできないまま見つめていたと・・・
… 94無題Nameとしあき 20/01/21(火)22:36:47No.19351411そうだねx6
「優しくできないのは・・・私の事が嫌いだから?それとも本当は私のお父さんじゃないから?」
そう言われた時の旦那様の気持ちを思うと、私は涙を堪える事が出来ませんでした。
ただ黙って旦那様の手を握り、その胸に顔を埋めて泣いていました。
禁忌の娘だと言えず、実の妹である事を伝えたとしてもお嬢様には理解できないでしょう・・・
むしろ、それを理解できるならば、お嬢様も正気ではいられなかったと思います。
その時、旦那様は何も言わずお嬢様を抱き締めたと言いました。
そうするより他に方法は無かったと。
真実を告げる事も出来ず、嘘を言う事もできないまま、無言でお嬢様を抱き締めていたそうです。
… 95無題Nameとしあき 20/01/21(火)22:56:16No.19351523そうだねx10
それ以来、旦那様は少しずつではありますが距離を縮めて行ったそうです。
それまで別々に摂っていた食事を同じ食卓で食べるようにしたと言っていました。
実の娘ではないにせよ、年頃の少女が喜びそうな物を買って与えみたり、呉服屋に連れて行き流行りの着物を仕立てたりと父親らしい事を始めました。
お嬢様も少しずつ打ち解けて、それまでは憚るように「お父さん」と呼んでいた声が、次第に明るくなっていったそうです。
それでも旦那様の心が晴れる事はありません・・・お嬢様が明るく笑う度に親殺しの罪が重く圧し掛かるのですから・・・
旦那様がお嬢様に優しく接するのは、過去の罪に触れないようにする為の擬態に過ぎないのです。
やがてその行為が歪んでいく様を、私は旦那様の腕の中で聞いていました・・・
… 96無題Nameとしあき 20/01/21(火)23:20:50No.19351672そうだねx8
それはお嬢様が外へ遊びに行った日の事でした。
天気も良く、お嬢様は学校から帰ると友人と遊びに行くと行って外へ出掛けました。
暫くすると一天俄かに掻き曇り、激しい雷雨に見舞われたそうです。
傘も持たずに出掛けたお嬢様を心配した旦那様が雨具を着て迎えに行こうとした時、着物をずぶ濡れにしたお嬢様が息も切れ切れに玄関に飛び込んできました。
旦那様は女中にすぐ風呂を沸かすように指示し、お嬢様を自室に連れて行き着物を脱がせました。
唇を真っ青にして震える姿を目にした旦那様はお嬢様の身体を拭き上げると、そのまま寝室の布団に連れ込んだそうです。
歯の根も合わないくらいに冷え切った身体をさすりながら、旦那様はお嬢様を抱き締め必死になって温めました。
泣きながらすがり付いてくるお嬢様を抱き締め「大丈夫だ・・・大丈夫だよ」と濡れた髪を撫でていたそうです。
どれくらいそうしていたのか、旦那様の体温がお嬢様に伝わり、お嬢様は足を絡めたまま小さな寝息を立てて眠ってしまいました。
これまで間近に見る事を避けていたお嬢様の寝顔を見た時、旦那様の心の中で形容し難い「何か」が蠢き始めたのはこの瞬間でした。


98無題Nameとしあき 20/01/21(火)23:38:51No.19351760そうだねx16
皆さま、こんなツマラナイ駄文を楽しんで頂き、ありがとうございます。
こんなに長くなるとは自分でも思いませんでしたが、可能な限り妄想をコンパクトにまとめて完成させたいと思います。
また明日の夜、続きを執筆しますので暫しお待ち下さいませ・・・
… 99無題Nameとしあき 20/01/21(火)23:42:40No.19351786そうだねx1
場合によってはまとめた文章を塩に上げても良いかもしれぬね…
いずれにせよ楽しみに待っておるよ…
… 100無題Nameとしあき 20/01/21(火)23:46:23No.19351824そうだねx2
匿名掲示板に偶に悪魔か神が降臨するな
… 102無題Nameとしあき 20/01/22(水)00:56:07No.19352081+
願わくばこの小説が誰かに見出されて
新しい絵画が創り出されますように―――
… 103無題Nameとしあき 名も無き草葉20/01/22(水)01:08:38No.19352134+
>願わくばこの小説が誰かに見出されて
>新しい絵画が創り出されますように―――

作者から一言・・・
この物語に関してはコピーレフトです
コピーレフトです
パクリ、下敷き、原案、原作、なんでもありで自由に使って頂きたい
薄い本大歓迎!
願わくば私以上に文才のある御方に推敲してもらえると嬉しいです

闇堕ちユウリ


22342 B19/12/08(日)01:05:35 リーグカード風怪文書ですNo.644662293そうだねx12 02:06頃消えます
リーグカード No.811 ユウリ

新チャンピオン となっていらい
30年間 不敗をほこる 天才トレーナー
チャンピオンの重責か ゆううつな 表情の こともおおいが 
いつも 圧倒的な戦いで ガラル中を 魅了している 無敵の チャンピオン

いくつになっても 結婚せず 子供のころと同じ 見た目のため
ムゲンダイナの 力で 不老不死になっているという おとぎ話のような 噂もある

プライベートでは 若者の ファッションリーダーであり
あの大企業 ムゲンコーポレーションの 名誉会長でもある
まさに ガラルの えいゆうだ

さあ きみも えいえんの チャンピオン タイム!
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
… 119/12/08(日)01:06:27No.644662487そうだねx2
リーグカード No.960 マリィ

ジムチャレンジ 最大の難関とも言われる スパイクタウンの ジムリーダー
しかしそれは表の顔 裏では とある秘密組織の ナンバースリー

あのふたりの 結婚式以来 ふさぎ込んでいた あの子に エールを送るため
マリィは エール団を 再結成したのだ

秘密組織といっても 最初は ただのお茶会 
いそがしい 日々の 合間をぬって たのしかった 冒険や にぎやかだった スパイクタウンを なつかしむだけの あつまりだった
もう一度 あの頃に戻りたい そんなことを 言ったりして

あの子に ムゲンの エールを送る団
それが ムゲン団 と呼ばれるようになったのは
いったい いつから だったろう
… 219/12/08(日)01:07:14No.644662666そうだねx1
リーグカード No.--- ローズ

元委員長が 刑務所から出所したその足で 向かったのは
チャンピオンの ところだった

ムゲンダイナの ムゲンのエネルギーで ガラルに ムゲンの未来を
はじめは とりあわなかった チャンピオンだが ある一言で 表情が変わった

「時空をゆがめるほどの ムゲンダイナの エネルギーなら きっと 過去に戻ることだって できますよ」

その次の日 エネルギー企業 ムゲンコーポレーションが 設立
同時に ムゲン団も おおきな目標に むかって 動き出す 

ムゲンの エネルギーで ムゲンの みらいを
ムゲンの エネルギーで むげんの かこを
… 319/12/08(日)01:07:40No.644662778そうだねx1
リーグカード No.--- ザシアン

ブラックナイトの ちからを つかい
過去を変えて 今を無かったことに しようとする 彼女を
そのポケモンは もう 主人とは 見なさなかった

とりかえしのつかない ことになる前に
せめて 痛みなく やすらかに

剣が閃いた その瞬間から
ザシアン と ヨクバリス 二匹のポケモンが 
チャンピオンの 手持ちから 消えた
… 419/12/08(日)01:08:17No.644662934+
リーグカード No.123 ホープ

ホップ博士と ソニア博士の だいじな一人息子
ホープ自身も ポケモン研究のみちに 進むと思われていたが
彼が憧れたのは テレビに映る 無敗のチャンピオン だった

今日は誕生日 おとうさんも旅立った年齢になった この日

おとうさんから もらったポケモンと 
おかあさんから もらった推薦状で

いま ホープは ジムチャレンジに 旅立つ!
目標は 憧れの チャンピオンに 出会い そして 勝つこと!
… 519/12/08(日)01:09:32No.644663226+
リーグカード No.189 ホップはかせ

ポケモン研究ひとすじ30年
ガラル地方の ポケモン研究の だいいちにんしゃ

奥さんの ソニア博士と一緒に 研究を引き継ぎ
ダイマックスの 研究を進めている

そしてホープにとっては とても優しい 大好きな お父さん
ただ なにをしても褒められるので ちょっと照れくさい

昔は ポケモントレーナーとしても 一流で
チャンピオンとも幼馴染だったらしいが
お互い忙しくて ずっと会っていない らしい
… 619/12/08(日)01:10:28No.644663473+
リーグカード No.??? ユウリお姉さん

旅立ったばかりの 僕の行く先々に現れて
いろいろアドバイスをくれる 親切な おんなのこ
自称 お姉さん だけど たぶん 同い年くらい

ちょっと 胡散臭いところもあって 名前を聞いたら 
少し迷ったあと チャンピオンと 同じ名前を名乗って ごまかしたりする
たしかに 顔は チャンピオンとよく似てるけど チャンピオンは こんなに ドジじゃないよ!

ことあるごとに バトルを しかけてきては
こうかばつぐんの時に おおげさにほめてきたり
服装に 口出ししてきたり 記念写真を ねだってきたりして
ちょっと うっとうしいけど ちょっと かわいい
… 719/12/08(日)01:10:54No.644663576+
リーグカード No.--- ムゲン団のしたっぱ

ねがいぼしを 集めるために
ポケモンの巣を 荒らしていた わるいやつら

「過去にもどったら ギャンブルで おおもうけだぜ!」
「たべちゃった ごちそうも 過去に戻れば もう一度たべられる!」
「どうせ 過去にもどったら 全部なしになるんだ ちょっとくらい 悪いことしても いいよな!」
「カレー おいしい」

そんなことのために ポケモンを苦しめるのは 許せない!
勇気を出して ユウリお姉さんと いっしょに やっつけた
… 819/12/08(日)01:11:15No.644663679+
ホープのレポート  Noo.--- ユウリお姉さんの カレー

ジムリーダー最長老 炎のカブさん に負けて 落ち込んでいた ホープに
ユウリお姉さんが 作ってくれた カレー

ものすごい大盛りの上に なんか薄ピンクに 光っていたりするけれど
とても美味しいと 伝えたら とても喜んで さらに大盛りにしてくれた

だけど どこかで 食べたような気がする

そうだ この味は むかし お父さんが作ってくれた カレーだ
ルーが同じ なのかな
… 919/12/08(日)01:11:37No.644663767+
リーグカード No.-908 ビート

ジムチャレンジの 難関 と言われる アラベスクスタジアムの ジムリーダー
ジムミッションより クイズのほうが 難しい

もんだい! チャンピオンの年齢はいくつ?
12歳
▶︎42歳
不正解! 女性の年齢を 大声で言うもんじゃ ないですよ!
ピンクが 足りません!

理不尽だと思う

そういえば ジムで おばあさんを見た ユウリお姉さんが とても驚いていた
もしかして ゴーストタイプのポケモン だったりしたのかな
… 1019/12/08(日)01:12:46No.644664042+
リーグカード No.--- ムゲン団のだんいん

未来が大事なんて みんなは言うけど
じゃあ生きていたら また 僕のココガラに あえるのか?
そんなわけ ない だから 僕は ムゲン団なんだ

歳をとるのは イヤ! おばあさんになるのは イヤ!
私も あの方のように えいえんの 若さが ほしい!
こどもが ジャマを するんじゃ ないわよ!

実は 制服が かわいくて ムゲン団に 入ったんです ほかの人には ヒミツですよ

過去にもどる 装置を探して 遺跡を荒らす ムゲン団
過去を変えたら 未来がめちゃくちゃになっちゃう
どんな理由があっても 許せない ユウリお姉さんも そう思うでしょ?
… 1119/12/08(日)01:14:27No.644664424+
リーグカード No.960 マリィ

ジムチャレンジ 最大の難関 スパイクタウンの ジムリーダー

彼女がジムリーダーに なってからというもの
スパイクタウンは ムゲンコーポレーションの 支社ができて 活気がもどり
お兄さんのネズは ロックシンガーとして だいせいこう
マリィ自身も キバナ を抜かして ジムチャレンジ 最後のジムリーダーになった

それなのに いつも 悲しそうな顔を している
あくポケモンの こわいかお を見すぎたせいかも しれない

スタジアムの隅には いろあせた写真 若い頃のマリィさん おとうさんによく似た 男の子 そして…… ……ユウリお姉さん?
… 1219/12/08(日)01:14:50No.644664514そうだねx2
ホープのレポート No.--- シュートシティ・スタジアム

全てのバッジを集めて いよいよシュートシティで トーナメント
チャンピオンに 挑戦だ!

と その時 空が真っ黒に染まり ガラル中で ポケモンの 暴走ダイマックスが 起こったと 大騒ぎに
大人たち曰く どうやら ブラックライト と言われる 昔の出来事に そっくりらしい
しかも こういう時に 必ず 解決してくれる チャンピオンまで 行方不明になったとか

こんな時に限って ユウリお姉さんもいない
こう言う時には 必ず首を突っ込んでくるのに
… 1319/12/08(日)01:15:10No.644664595+
ホープのレポート No.--- くちた剣

そんな時に現れたのがこのシーソー兄弟だった

二人いわく ムゲン団が ブラックライトと ねがいぼしの力で 過去を書き換えて イマを めちゃくちゃにしようと しているらしい

「歴史を改竄するなんてあってはいけない」と シーソー兄弟が渡してきたのは ボロボロの剣のお守り
ブラックライトに 対抗するには この剣で呼び出す 伝説のポケモン 剣のおう ザシアン が必要らしい

だけど 伝説のポケモンは もういっぴき いるとか 
それを 持っているのは……
… 1419/12/08(日)01:15:21No.644664634+
ホープのレポート No.--- くちた盾

まさか お父さんが 30年前に ガラルを救った 伝説のポケモン使いだったなんて

ムゲン団を 止めないと と言った僕に 
お父さんは しばらく悩んだ後 くちた盾と 一つのモンスターボールを渡した

伝説のポケモン 盾のおう ザマゼンダ

けど 同時に お父さんは 苦しそうに言っていた
ザシアンも ブラックライトも 元は チャンピオンが 持っていたポケモン だって

まさか チャンピオンが 行方不明なのは ムゲン団に さらわれたから?
ユウリお姉さんが 顔を見せないのは 本当に チャンピオンだったから?
… 1519/12/08(日)01:15:58No.644664775+
ホープのレポート No.--- ムゲンタワー

ガラルの象徴 シュートシティの時計塔
それが ムゲン団の 本拠地だった

あそこに ブラックナイト そして 過去を書き換える ムゲンそうち があるらしい
動かなくなった時計は 過去に 戻ろうとする ムゲン団の象徴

もし ムゲン団が ユウリお姉さんを さらったなら 必ず助けてみせる
… 1619/12/08(日)01:17:01No.644665028そうだねx1
リーグカード No.--- ムゲン団だんいん

きみは なにかをうしなったこと ある?
うしなうものがないと つよいっていうけど
それは ちょっとまちがい
なにかをうしなってしまったひとが いちばんつよいの

ああすればよかった こうすればよかった
じんせいなんてそればっかり
でもねそれってだめなことなのかなぁ
… 1719/12/08(日)01:17:48No.644665211+
リーグカード No.--- ムゲン団だんいん

すきだった あのこに こくはくするために ムゲンだんに はいったんだ!
おれの こいじの じゃまをするな!

…あ!かこにもどって あのこに どうやってこくはくするか ぜんぜんかんがえてなかった

---

ここはしょくどうエリアだぞ! かんぶエリアはあっちだ!
まったく…てもとがくるって カレーのあじがかわったら
おこられるのは おれたちなんだからな!

ムゲンカレーは とてもおいしい ずっと昔から 変わらない えいえんのあじ
けど 変わらないってことは これ以上 おいしくならないって ことだよな
… 1819/12/08(日)01:18:54No.644665458+
リーグカード No.--- ムゲン団のけんきゅういん

最初は 研究費 目当て だったさ
だが 数え切れないほどの 願い や 後悔
もしかしたらできるかも? なんて希望をみてしまったら
研究者として 手をださないわけには いかないだろう?

じくうれんぞくたいを かんそくするだけのひびは おわった
あとは むげんそうちを 動かす それだけだ

それでも とめようとするのなら 一つおしえてあげよう わたしはこれでも ムゲンだんの 幹部なんだ

……でも 本当に 過去が 変えられるなら
ムゲン団なんて そもそも なかったのかもしれないな
… 1919/12/08(日)01:19:07No.644665510+
リーグカード No.--- ムゲン団のかんぶ

こどもには わからないなんて いわないさ
なくした えんぴつ なくした ボール
それが また欲しいと 思ったことは ないかい?
あんなに 大事にしてたのに どこかになくすなんて ばかだなあ と 思ったことはないかい?
そんな こどもみたいな おとなが 私たちなんだ

----

総帥が 間違ってるなんて わかりきったこと いうなよ
俺たちだって 本当は わかってるさ
だけど 君たちを 止めなきゃ いけない
あの子の もとへは ぜったいに 行かせない
… 2019/12/08(日)01:19:24No.644665588+
リーグカード No.960 ムゲン団の幹部 マリィ

本当はわかってたんだ こんなこと間違ってるって
でもほっとけなかった あまりにも痛々しくて
私が 過去に戻るとしたら
ムゲン団なんて 作らない
落ち込んでる あの子を 街に 連れ出してあげるんだ


時間は とりもどせないから 転んでも立ち上がれる
なのに やりなおせるなんて 誰かが言うから 皆おかしくなっちゃうんだ

キミなら できる
お願い あの子を 止めてあげて
… 2119/12/08(日)01:20:20No.644665821そうだねx5
リーグカード No.--- ムゲン団ナンバーツー ローズ

実のところ 私には やり直したい過去など 無いのですよ
一日一日 ベストをつくして きましたからね
私の 望みは ムゲンの みらい
ムゲンダイナの エネルギーを 使って ガラルの未来を より確かなものにする! それだけです!

1000年先の 未来が 救われるなら
すこし 過去をいじるくらい 必要な犠牲だと思いませんか
それが ひとりの女の子の 初恋を叶えるため というならなおさらです
キミに それを止める 資格があるというなら かかってきなさい


たしかに 過去が変わったら キミは……
なるほど キミは 世界で唯一 あの子を止める 権利があるかも しれませんね
… 2219/12/08(日)01:21:15No.644666043+
リーグカード No.811 ムゲン団総帥/チャンピオン ユウリ

ムゲン団総帥の玉座に 座っているのは ユウリお姉さん だった
纏う服は 誰もが憧れた チャンピオンのマント
ムゲン団総帥と チャンピオンと ユウリお姉さんは 全て 同一人物だったのだ

「ホープくん 来てくれたんだ」
そう言うと ユウリはお姉さんは チャンピオンは ムゲン団総帥は モンスターボールを 取り出す
… 2319/12/08(日)01:21:25No.644666086そうだねx1
リーグカード No.811 ムゲン団総帥/チャンピオン ユウリ
過去に戻って 今の世界を変える? それは当たってるけど まちがい
私の ほんとうの 目的は 過去に戻って 子供の頃の自分を 消すこと
わたしさえいなければ ホップを悲しませることも なかった
わたしさえいなければ ヨクバリスが死ぬことも なかった
わたしさえいなければ ムゲン団のひとたちが ありもしない むげん にすがることもなかった

世界の変化は 最小限 勿論 キミも消えない どう? 止める必要なんて ないでしょ?
…………そう キミは優しいんだね 知ってたけど
けど キミに私は止められない 私は あの人以外には 絶対に負けられないから

鐘が鳴り 止まっていた 時計塔が動き始める それは この部屋から 見ると 時が戻っている ようだった
… 2419/12/08(日)01:22:05No.644666272+
リーグカード No.811 ムゲン団総帥/チャンピオン ユウリ


テレビで 見た チャンピオンの ポケモンは 4体
そして 今 倒れた ポケモンは 4体目
「どうして どうして止めるの? 私が消えれば 全部解決する話なのに」
「もう いやなの これ以上 くるしいのは もう うう ……ムゲンダイナアアアア!」

ユウリお姉さんの 叫びにこたえて ブラックナイト いや ムゲンダイナが キョダイマックスする
それに 応じるように 剣と盾を構えた ポケモンが ボクの前に 立った

ザシアン ザマゼンダ 1対2のたたかい それでも勝てる気はしない
けれど もし 負けたら ユウリお姉さんが消える

絶対 勝たなきゃならない
… 2519/12/08(日)01:22:37No.644666404+
リーグカード No.811 ムゲン団総帥/チャンピオン ユウリ

ムゲンダイナの ダイマックスほう!
ザシアンの きょじゅうざん!
ザマゼンダの きょじゅうだん!
ムゲンダイナは ユウリを悲しませまいと 持ちこたえた!
ザシアンは ホープを 悲しませないと 持ちこたえた!
ザマゼンダは ホップ博士を 悲しませないと 持ちこたえた!

ムゲンダイナはユウリを悲しませまいと持ちこたえた!

ムゲンダイナは ユウリを悲しませまいと 持ちこたえた!
ムゲンダイナは ユウリを悲しませまいと 持ちこたえた!
ムゲンダイナは ユウリを悲しませまいと 持ちこたえた!
ムゲンダイナは ユウリを悲しませまいと 持ちこたえた!
… 2619/12/08(日)01:23:44No.644666676+
リーグカード No.811 ポケモントレーナー ユウリ

ムゲンダイナが 倒れた後 ユウリが 出した最後のポケモンは 小さなウールー だった
まるで子供のような ウールーは うまれてはじめての ポケモン勝負に はりきっている

ユウリは 静かに ウールーを 後ろから抱きしめ 呟く
「おそいよ」
その言葉は 誰に言ったのか ホープが 後ろを振り返ると
そこに立っていたのは お父さんである ホップはかせ だった

「ホップが 挑戦してくる前に この子がもう チャンピオンに なっちゃったよ」
ホップはかせが 何かを言おうとするのを ユウリは 遮って 笑った
「チャンピオンタイム イズ オーバー もう じかんぎれ だね」
ムゲンダイナの エネルギーを うしなった ムゲンタワー が崩れていく
「ね 大好きだったよ ありがとう さよなら」
… 2719/12/08(日)01:24:04No.644666772+
おわり
… 2819/12/08(日)01:24:25No.644666860そうだねx21

鬼滅/

初めて己の性癖を自覚したのは七つの時だった。
竹刀を握り、兄上の指南役を叩きのめした。
それ自体にはなんの感慨もなかった。
だが、振り返って目に入った兄上の表情。
信じられないものを見た、という顔だった。
それまで、兄上にとって私は憐れむべき弱者、不出来な弟であった。
兄上は私を見ておらず、弟という立場にかまってやっているのだと、私には感じられた。
それでも、尊敬する兄上に触れられるだけで、私は満足であった。
しかしその日を境に、私の生活は一変した。
たとえ私の嫌いな剣術の話であろうと、兄上が私に必死に話しかけてくる。
兄上がやっと私自身を見てくれているのだと思うと、嬉しくなった。

やがて兄上と話す時、不思議と下腹部が熱を持った。
そのうちに、話していないときでも、兄上のことを考えるとその疼きを感じるようになった。
母上にそのことを相談すると、それは男として成長し始めた証拠だとおっしゃられた。
そのうちに何に興奮して、どう鎮めれば良いのかわかるものだと。
言うまでもなく、兄上に興奮しているのは明らかであった。
その日から、兄上と話す時間がより恍惚としたものとなった。
兄上にせがまれるまま剣の話をする横で、兄上を眺め、その手に触れ、熱を感じた。
そのたびに、私の一物も熱を帯び、大きくなった。

仮に兄上にも私のように見え始めたらどうなるだろうか。
私を軽蔑するだろうか、罵るだろうか。
一人の時はそんなことを夢想し、本能で一物を擦り、精を吐き出した。
やがて母上が身罷られ、私は家を出た。
家に残るという選択肢もあったが、どっちにしろ兄上と一緒にはいられない。
私が残り兄上が出家した場合、兄上はもしかしたら私のことをすっかり忘れて仏に帰依してしまうかもしれない。
だが、私が出ていけば、兄上は刀を振るうたび私のことを思い出すに違いない。
時機を見計らい、兄上の元へと戻ろう。
それまでは、このいただいた笛に兄上の残り香を感じながら己を慰めようと。

鬼に襲われた兄上を、手勢が全員死んでから救い出した。
成長した兄上は美しく、だがしかし私のように世界を見ることは出来ないままのようだった。
久方ぶりに兄上の手を取った瞬間に絶頂した私には気が付かなかったのだから。
その後に、家を捨て、妻子を棄て、兄上は私のもとへと戻ってきた。
今や兄上の中で私が何よりも大きな場所を占めている証拠であった。
乞われれば惜しみなく私は教えた。兄上に何より大きな悦楽を頂いているからだ。

つまらない鍛錬を通してでも、兄上が私に深く依存し始めているのがよくわかった。
兄上を負かすたびに、兄上の中での私が大きくなるのを感じる。
そのたびに私自身も悦楽に震えた。刀を振るいながら達したことも一度や二度ではなかった。
鬼狩りの生活は決して楽なものではないが、私は幸せだった。
私の大好きな兄上が私を中心にして暮らしているのだ。
この思いの丈を吐露したいという気持ちもあったが、到底受け入れてもらえるとは思えない。
一生胸の内に秘めたまま、兄上と共に暮らしていこう。
いつか死が二人を分かつ時まで。

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