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「64はうなった」
年の瀬は実家に帰るよ人間だものミツオ
ミツオはAG編でプリンを捕まえたがってた人!知らん!
実家っていいわ家事しなくていい!あっはい家事しますお母様!皿洗いします!
水つめったい!お手々もげる!温水とか出ないの!温水だと返って手が荒れるよ!知ってる!
うおー!バブルこうせんめいて泡立つ!あっわあわー!ヨクバリス君そんな近くに居たら泡つくよ!ついた!
ワハハ!真っ白お髭になってるよ!サンタはもう遅い!皿洗い終わった!
タイミング良くチャイム!はーい今出まーす美少女が出まーす!
あらバイウールー何してるの?モフ…モフ…悪魔的やすらぎ…!
この匂いはホップ君のバイウールー!ホップ君居るなら居ると言いなさい!私今ノーメイクで部屋着!
キャー!デリカシーゼロ!ホップ君のエッチ!私上下ジャージ!ホップ君上下凝視!
寒いから中に入って待ってて!用意してくるから!ママ!相手してて!うお…すげぇ…もう紅茶淹れてる…予知能力者かな?
はい!お化粧した!美少女がぐーんと上がった!ホップ君何しに来たの?
カウントダウン?そんなもの最初から一緒のつもりだったよ?夜までなにする?
部屋来る?オセロする?64もあるよ!

「昼帰り」
ハッ…!グッドモーニング…!もう新年ですか…!
ここは私の部屋…!ホップ君とヨクバリス君が抱き合って寝てる!写真撮っとこ…!
曖昧な記憶!整理しよう!昨日はホップ君とカウントダウンをしにシュートシティまで行って…それからどうした!?
花火が上がって…空がギラギラギラーってなったからテンションがウワーッ!ってなって踊ってたら何故か周りの人にチャンピオンだってバレて!
リーグカード配ってたらダンデさん達がパニックになるからって!なるの?分かんない!特設ステージに引っ張られて!
何かニャーニャー言うのを要求された…なんで…?なんでネコ?ってなったけどとりあえずやった!
ステージ上で前後不覚になる程はしゃいでホップ君抱えられて退場した気がする!恥ずかしい!秘めた想いが皆にばれちゃう!
その後?家に帰った!ホップ君も帰るって言うからイヤイヤってなって抱きついて部屋に引きずり込んだ…
うお…すげぇ…積極的恋する乙女かな?で?どうした?
んー?脚になんか付いてるSwitchのコントローラーじゃない?思い出した身体を動かしたくてリングフィットを始めた!午前2時に!馬鹿!
もっとイチャイチャしとけば良かった!

「天候地獄変」
年が明け、寒さ染み入る、ガラルだね、今の震えは、人恋しさかな
違う物理的に寒い!私のアホ!ちょっと晴れたからってワイルドエリアに飛び出した!
自転車快調!天気が変調!しまいにゃ雷雨!気分は終了!
こんな豪雨ある?ワホ(ワイルドエリアのアホ)!デスバーンに進化した時もこうだった!誰か進化する?しないね?
うお…すげぇ寒い…!なんで…?冬だから?もう!冬なんて知らない!
寒い!冬知ってます!私は冬を知ってる!とりあえずヨクバリス君を抱いとこう!温かいけど全然足りない!
どうするチャンピオン…!新年早々事件で新聞に載っちゃう!美少女凍死…早すぎる死!雪の女王か!
裏ルートに入る前に行動しよう!マホイップのカロリーありがたい…甘い!元気になってきた!
帰る!うおー!水も滴る美少女!ペダル全開!あっ滑る?ぐえー!自転車で転ぶって割と大事件!痛い!
はぁ…なんか…泣けてきた…でも雨で誰も気づかないよね?帰る…雨止まない…
家ついた…疲れた…あれホップ君何してるの?私が居ないから待たせて貰ってた?
ん…ハンカチありがと…ちょっと色々あって…でも今ちょっと元気になったよ!
シャワー浴びるから待ってて!

風邪とか引いてませんエキシビションに出ます!私出ます!あらやだお鼻から水!
ティシューティシュー!ホップ君なんだね美少女の鼻水を見るんじゃないよ!エキシビションを休め?
やだー!この前街で会った女の子と約束したからやだー!男の子とも約束した!私を卑怯者にしないでくれまいか!
あらビート君何しに来たの?お見舞い?私病気ジャナイデスヨ?ゴッホ!ゴホン!
やだー!試合出るー!約束したからー!やだー!
(ダンデさんの判断で中止になりました)

「センチメンタル」
日々は残酷に私を遠ざけ置いてきぼりにしようとする
彼は去っていった私を置いて、皆も行ってしまった彼を追って
一人ぼっちになってしまった私はベッドに横たわり悲しみに暮れる
寂しい、悲しい、辛い、涙がこぼれる
私はこんなに一人で寂しいのに悲しいのに、皆どこかに行ってしまった、寂しいのに辛いのに、リーグカードは喜びの残滓だった…
さめざめと泣く私を慰める人はもう、居ないんだ…
居た!ホップ君どこ行ってたの私悲しくて悲しくて!お母さんの作ったお粥取りに行ってた?遅い!3分くらい待った!寂しいの!私は!
皆もいっぺんに居なくならないでよ!なんで皆ホップ君について行くの!私いらない子なの!
うー!今更くっついても……許す!皆大好きー!ホップ君も私に優しくして!ヨシヨシして!ンフフ…ゴロゴロ…ゆるす!
お粥食べて1秒でも早く風邪を治す!なぜなら風邪はおセンチな気持ちになるから!
ママのお粥美味しい!うお…すげぇ効果バツグン…風邪に4倍かな?マホイップはクリーム入れなかったの?ママが止めた?そう…
マホイップありがとう気持ちだけで嬉しいのよ!あと皆ちょっと離れて食べづらい!
でもあんまり遠くに行かないで!

「ビート」
ジムリーダーになってしばらく、休日に街を見回る程度にはアラベスクにも愛着が湧いてきました
フェアリーに引きずり込まれた経緯は衝撃だったけども、今はそんな毎日と悪くないとは思っています
いや、どうだろう…悪いかも?考える余地がない…?
そんな事を思っていると何やら見覚えのある集団が、チャンピオンである
なんであんなに騒がしいのか、何が楽しいのか知らないですけど、あっ目が合った
凄い勢いでこっちに来ている無視したら駄目でしょうか、あの人ポプラさんに似てる気がするんですよね
うわぁうるさい、そして矢継ぎ早に喋る、そして笑う
チャンピオンなのに悩みが無さそうで羨ましいですね
皮肉の効果が無い面倒臭い、勝手にニンフィアを撫で回さないでください
なにか用事ですか、と聞くと珍しく答えが返ってくる、はあそうですか快気祝いですか
それって風邪引いてた本人がやるんですか?
聞くが早いか細かい事はいいの、と、僕もそれでいいですよもう
そうやって知り合い全員に声をかけるんですか?随分暇なんですね?
うん暇と答えられた、だから苦手なんですよ、とりあえず風邪が治って良かったですね、と
ツンデレってなんですか。

「迷子の達人」
シュートシティ!人が多い!うお…すげぇ人混み…冬コミ延長したかな?
委員会とダンデさんが張り切ってるからかな!楽しい事は良いこと!
む!なんだか泣いてる悲しい声がチャンピオンイヤーに届いた!こっちだ!ダッシュ!
なんて事!女の子が一人で泣いてる…これは駄目!私は泣く子も首を傾げるチャンピオンよ!
ねぇあなたどうしたの?私はチャンピオンだよ?ほら見て?ね?イエーイ
私は泣いてるあなたの声が聞こえたからやって来たの今はあなただけのチャンピオンよ?激レア!やったね!
迷子ね?わかる迷子は悲しい辛い涙が出ちゃうよね女の子だもんね
私も今より小さい頃何故だがよくママとはぐれて泣いてたの…
でも私はチャンピオンだから迷子の攻略方を知っている今からあなたのママを呼んであげる!
任せなさい私に!出て来て!ムーちゃん!私を乗せて!高く高く昇って柱みたいに!よし高い!ここで仁王立ち!
私はチャンピオンです!突然ですが迷子を預かりました!返して欲しければここまで…!
凄いダッシュで来てる人居る!あれがあの子のママね!
ウム親子愛!手を繋いで離さないのも迷子攻略法よ!
一件落着!あれ?ホップ君どこ?迷子かな?

「黒龍天(井)を衝く」
はあ…暇で暇ね…ホップ君はなんか忙しいらしいしワイルドエリアも天気大荒れらしいし
ヨクバリス君をモチモチするのにも飽きたし…前髪に枝毛あるし…ショック!
キャンプばっかりしてるとトリートメントが適当になるから!ロングヘアで旅してる人ってどうしてるの!?はぁショック
慰めを求めて部屋から出るとリビングにママ!何してるの?私は暇!あと枝毛!
ワイルドエリアは大雨雷吹雪ってどこも地獄みたいな天気だから行くの自粛中!
違うの!外が凄い好きな訳ではなくて!モンスターボールの話をします!
ボールって中のポケモンは快適って言うじゃない?でも私は外で一緒に遊びたいって気持ちがある!だからワイルドエリアに行く!
だってムーちゃん大きいんだもの!私は将来ムーちゃんが伸び伸び出来るサイズの家を建てる!ご期待ください!
なにっ!私のポケモンくらいならこの家で全て収まる…?無茶を仰るマイマザー!ザシアンまでならともかく!
うお…すげぇ本気の目だ…ママはああなったら止まらない…
じゃあ行くよ!それ!皆出て!ムーちゃん頑張って!…うわー!
ムーちゃんは天井を突き破った
ママは笑ってた
夜に帰宅したパパは卒倒した

「ふたりのお茶会」
今日はポットデスと二人でお散歩!たまには個別指導もしないとね!って事で残りの皆はホップ君に預けて来た!
せっかくポットデスと居るんだからお茶でもしばこう!
カフェにレッツゴーストタイプ!喫茶店のドアはカランコロンと鳴るイメージ!席を確保してカウンターに
こんにちは!今日はバトルじゃないです!ポットデスとお茶しにきました!イエーイ!エスプリが効くとはこの事!
このケーキセットを…ケーキってポケモンも食べられます?大丈夫だって良かったねポットデス!
茶葉をどうする…?お湯を…入れてください?種類を選ぶやつか!よく分からないからあんまり渋くないやつで!
座して待つ…!ふふふ…カフェのテーブルにポットデスがよく似合うわね…写真撮ろ…
紅茶とケーキが来た!タルト!私タルトって絶対に土台だけ残っちゃうタイプ!基礎工事がしっかりしてるから?
熱い内に紅茶を…クンクン…良い香りがする!カジッチュとキレイハナの子供みたいな匂い!
ポットデスも紅茶飲む?ポットがカップで紅茶飲んでるとシュール!タルトもどうぞ
私とのお茶会が楽しい?それは良かった!
そしてタルトの土台はやっぱり残った!ポットデス半分こしよ!

「いきなり素敵」
今ご飯を食べるのが全人類で大ブーム!話の規模が大きい!いいだろ…チャンピオンなんだぜ?
ホップ君!ステーキを食べるんだよステーキを!肉を食べて元気になろう!元気になってリングフィットしよう!
カロリーからリングフィットの円環的エネルギー消費機構で私は動き続けるんだよ!わかるかね!
2名です!わーいおいしんボブ!写真撮ろ!私のスマホにはおいしんボブだけのカメラロールがある!
こうするといつ肉を食べたか把握ができる!お肉ください!私はいつもの!ホップ君は沢山食べなさい男の子なんだから!
私は入口にいるマルヤクデとハイタッチしてくるから!うおおお!ハイタッチ!ハイタッチ!手がつかれた!
タイミング的にベスト!紙エプロンを装着!飛び跳ねるお肉汁からおしゃれを守る!来たよお肉さんが!
うお…すげぇジュウジュウ!足してニジュウかな?いただきます!私はフォークとナイフを華麗に使うよ美少女なので!あと食事中は黙るから!
(お肉を嬉しそうに食べるホップ君かわいいな…お肉を食べる男の子…良い…)
ごちそうさま!人はたまにはお肉食べないとね!また来ようねホップ君!
私マイレージある!そんなに常連じゃナイヨ?

「さみしがり屋廃業」
目覚めるとまだテントは暗かったけど時計の時刻は朝を告げている
朝だ…と一人呟き上半身を持ち上げ深呼吸をする
雨の匂いがする、テントを叩く雨音は聞こえない、はて?テントを張った場所に屋根なんてあったろうか
頭をテントから出し外を覗くとやはり雨が降っている…が髪は濡れない
不思議に思い天を仰ぐとそこには真っ黒な雲が渦巻いて…違うムーちゃんだ
ムーちゃん!なにやってるの!雨に濡れてるよ!風邪引くよ!ポケルスよ!タオルどこだっけ!ホップ君ちょっと邪魔だよどけてくれないかね!
鞄!あった!なんでヨクバリス君が詰まってるんだ!あっちで寝て!タオル!
ムーちゃんこっち来て!樹の下濡れないところ!うお…すげぇ体長…木陰からはみ出す!
寒くない?ボールに入る?そう聞いてまん丸な眼を見つめる
ムーちゃんは大きな大きな頭をゆっくり持ち上げ私に擦り寄る
この子は優しい子だ、そして寂しがり屋
私は寂しがり屋を閉店させる存在!はいお店閉まりました!
今からムーちゃんは嬉しい屋です!イヨッ!好来屋!玉虫屋!私達は雨なんかに負けねぇ!ん?なにあれ
わあ!二日目のカレーが雨に濡れてる!鍋のフタはしてたけど!やだー!雨!

「甘い悪夢」
ねぇホップ君もう寝ちゃった?そっか寝ちゃったか寝てるなら返事をするわけが無い!完璧な推理!
どうしたって聞かれたら眠れないとしか言いようがないんだよホップ君
昼にバタフリー追いかけてたらしこたまねむりごなを吸い込んで倒れたからかな…!
ホップ君が居なかったらあのままずっと寝てたよきっと!しぜんってこわいな…
ホップ君とお話してたら少し眠くなってきたよ癒やし効果あるよホップ君ボイスには…
おやマホイップが珍しく闖入して来たな…?おいでおいでどうかしたのマホイップ?んー?一緒に寝ようか
寝袋のここ空いてますよ?よしよし入りなさい甘えん坊は大歓迎…いい匂いがする…安心した?私は安心したよマホイップ
なんとも贅沢な芳香の寝床になってきたね…ふわぁ…あくび…ねむけ状態かな?
あっそうだ!ねぇホップ君ホップ君!手出して手を!いいから!はやく!はやく!よし掴んだ
うーんなかなかの握り心地いい仕事してますね…男の子の手だね…うん…私の手より大きいねうん…
もう寝るから手繋いでてね…うん…おやすみ…
甘い夢を見る気がする…
でっかいケーキで溺れる夢見た!
わりかし悪夢!

「水上事故」
朝のジョギングをザシアンと一緒にやる!朝の空気は冷たくて気持ちがいいね!
私についてこれるかなザシアン!Bダッシュ!うわー!四足歩行が早い!人類の敗北!
私も四足になるべきか…しかし尊厳とか…私は文明人だった…!
自転車を使います!ジョギング?知ったこっちゃないよ!私は速さに取り憑かれた!人力ターボ!
ケイデンスを上げろ!はい!ガラルの妖怪とは私の事だ!むしタイプペダル!
うおおお!いい勝負してる!ザシアンは余裕の表情だけど!いい勝負だ!えっ前がどうしたのあっ湖!
ワハハハ!そう何回も水に落ちるものですか!この自転車は水陸両用!チェンジ自転車ポセイドン!
みずーをかきわけー進む!私の勝ちー!後方のザシアン手を振ってアッピル!黄金の鉄の塊のきんのたまを所持した私が勝った!
ザシアンそんなに慌ててどうしたの!前!?なにもないよ!あっ横か!ギャラドス!
ぐわー!横殴りの衝撃!交通事故は水上でも起こるんだ!イヌヌワンゴッドハウス!
つめたい!
(ボールから飛び出したオトスパスがなんでみずタイプが無いのか不思議なくらいスイスイ泳いでレスキューしてくれました)

「新天地への期待」
ホップ君!雪山に行くよ!なんとか雪原!かんむり!防寒着を買いに行かないとね!新しいブティックかな!
喜びの舞!わーいみんな踊れ!無礼講だー!ヘルメットかぶった!ヨシ!巣穴に入るんだよ!洞窟探検隊!
ワークマンみたいな探検服の人可愛すぎない…誰…?私ー!わーいまだガラルは楽しい事いっぱいだね!
待ってなさい伝説のポケモン達!全部友達になってやるからね!知らないポケモンも首と手を洗って暖かくして待ってなさい!
なんとか雪原覚悟しておきなさい!レートは震えてるんです!寒さ?伝説がだよぉ!
島の守り神は島を守ってて!

「鎧の孤島って泳げるの?」
海!孤島!絶海の孤島!ドキッ!ハプニング!流血は出来れば無しで!
そうです新たなる地は!島!水着もあるの?わかりません!
ビキニを着たらセクシーが過ぎるんだ!うお…すげぇお色気!ポケモンがCEROZになっちまう!
と言うわけで新たに着込むのはこれ!道着!修行をするんですよ!チャンピオンになったのに!順序!
なんでもマスタード師父とか言う人がいるって!ダンデさんの師匠!これは倒さないと終われない予感!
一足先にコスチュームを着たよ!黄色いでしょホップ君!かわいい?似合ってる?どうもどうも!
私はこれでキックやらパンチをするんだよ!命!爆裂!(完全オリジナルな掛け声)コルニ?知らないローラースケーターですね!
オトスパス!オトスパス!行くよ!えやー!ハイキック!どう!?
えっこのくらいの高さだった?腰の高さくらい!全然ハイじゃない!ミディアム!
私は実はパンチの方が自信あるから!ウニャー!パンチ!どう!?大気を引き裂き大地を揺るがした!?
どうして首を傾げるオトスパス!四本使って腕二個も組んでる!
いいの!これから修行するんだから!伸び幅キョダイマックス!
だから買おう!エキスパンションパス!

「ハロンのバー(次元マーブル)」
いつの間にかハロンにバーが出来てる…!大人の雰囲気だだ漏れ!
これはハロンが誇る美少女こと私も調査に乗り出さなければならなかったけど夜は怖いので朝行くことにする!だって女の子だもん!
営業時間ヨシ!おじゃましまーす…うお…すげぇ大人の雰囲気…!腰が引けちゃう…!
しかし私はチャンピオンなので一歩前に出る事が出来たチャンピオンなので
む…!マスターは女の人…!ちょっと安心!しかも美人…!
しかし油断は出来ないここであなたみたいな美少女のガキはお家に帰ってママのミルクティーでも飲みなさい!とか言われる事必至…!
私のママはミルクじゃなくてレモン派閥ですよろしくおねがいします!
アッ凄い笑われてる!はずかしい!巣穴があったら入りたい!
えっ注文ですか!やばい何も考えて無かった…ミルクになんか混ぜたやつを…!
注文通った!プロってすげー!シャカシャカ混ぜるやつやってる!かっこいい!私もやってみていいですか!わーい!
ふん!ふん!どうですか!?力一杯振ってたら疲れる?そうですね!お返しします
出て来た!エネココア!お姉さんこれ美味しい!私が手伝ったから?そうかな…そうかも…エヘヘ…
また来ます!


この下はよくわからない世界線がトリプルミックスしてるなにこれ…書いたの誰…私だ…

マックスレイドバトル!新要素である要素とはいったい…
未来のチャンピオンである私も挑まねばなるまい未来のチャンピオンであるから…
いくぞー!うおー!!メタモンだー!!大きい!!
なにを畜生個体値この野郎!!負けない!!
君は優秀なタマゴを産むんだね…ポケモンの風上にも置けないわ厳選の化身がよ…
イカれたレイドメンバーを紹介するぜ!
ソルロック!ソーナンス!コイキング!
そして私からは…なんだねホップ君!ムゲンダイナを出せ?やかましいよ!!強いポケモン弱いポケモンそんなの人の勝手よ!!
いけー!!私のヨクバリス!!ねむる!まもる!メロメロ!なげつける!!
ゴミ!!何だこの構成はふざけてるのか!!持ち主は誰だ!私だった!
こうなったら寄生するしかない…これもレイドの醍醐味…!!
ソルロック!!積みはいいからバリアを剥がさないかね!!
ソーナンス!!お前…お前は何だ!!
こんなハチャメチャが押し寄せるレイドにいられるか!私はカレーを作らせてもらう!!ヨクバリス君!!眠るんじゃない!!
レイドはコイキングが活躍したが飛び出した未来のチャンピオンが4落ちした


ポケジョブとはポケモンが働く事である
ヨクバリス君!これは大丈夫なのかね!労働基準法とか…!バトルに疲れそして労働とは!
きのみをくれ?お前は労働だな
たのもー!!このヨクバリスにお金の儲かる仕事をください!!
すばやさだけ最高なので帰らなくても困りません!!
なにっ!?働いてもお金は貰えないだと!こ…こんな事が許されてええんか…
まあいいかヨクバリスだし
いってらっしゃーい頑張ってくるのよーきのみをくれ?早く行きたまえよ!
さて口減らしも済んだし晩ごはんはカレーよ!ポケモンセンターの目の前で設営は邪魔になる?知ったこっちゃないよ!!
しょっぱいだけのカレーでホップ君を倒してヒバニーを小脇に抱えテントに入る明日はもっといい日になるよねヒバ太郎!
だーいすきなのはーフーレアドライブー
起床!ポップアート君!昨日のカレーがまだ残ってるよ!!私はパンでいいから…きのみをくれ?ヨクバリス君!!?
労働はどうしたんだね!!何!明日からもう来なくて良いと言われた?システムを無視するんじゃないよ!!
まあいいや今日はなにする?マリィちゃんの太ももでもナデナデしに行くか!
いいの!女の子同士だから!


ホップは強いから幼馴染の私に手加減してくれたんだよねそういうの分かっちゃうんだ
一緒にチャンピオンになろうって約束したからねホップは約束を守る男だね知ってるよ
ホップ優しいからねお兄さんに遠慮してたんだよね私には分かるんだから
幼馴染だから幼馴染だからね
ホップが私に挑戦しないのはきっと優しいから迷ってるんだよね知ってるんだから知ってるんだからね
でもわかったの優しいホップがいつでもチャンピオンになれるように私ずっとチャンピオンでいるから
ずっとずっとずっとチャンピオンでいるから私負けないから誰にも負けないから負けないからね?
だからいつでもチャンピオンに挑戦してもいいんだよ
待ってるからね私待ってるから
ずっとずっと待ってるからね


よお!としあき!私は硬い意志で旅を続けてる!その思いはポケモンにも現れる!硬くて我慢強い!そう!岩タイプポケモンだ!
としあき!どうした最初にヒトカゲを選んだ様な顔をして!
ポケモンフードを食べるか?私は世界一のポケモンブリーダーにもなるからな!
元気がないならイシツブテ投げでもやるか!私は強いぞ!でも昔頭にイシツブテを受けてな!それから特に味覚がね駄目なんだ…もうとしあきにポケモンフードを作ってやれない…
バトルも元気にやるぞ!俺の岩ポケモンは強いぞ!最近はドリュウズをメインしてる!
ハッハッハ!サトシには参るな!スプリンクラーの故障だよ!
鋼も鉱物だから岩だ知らないのかとしあき!常識だぞ!
おっと今週はこのくらいにしとくか
ピッピカチュウ!ポケモン川柳!
イワークは ポッポみたいな 攻撃力
来週もポケモンゲットだぞ!


月日は息をするように、流れた、月が登るのも太陽が沈むのも血が巡り生きている様なものだ
私は私の機能を十全に果たしていかなきゃならない、私は勝たなきゃ意味が無い
そう意味が無い、意味が無い、なんの為に勝っていたか忘れてしまったけれど
なんの為に負けないと誓ったのか忘れてしまったけれど
私の中身を動かす衝動はそれだけで良かった
それだけで良いと思うべきである、でないと私はなんで走ったのか、分からないし
走ったの?そう走った、走った、振り返らなかった省みなかった立ち止まらなかった
そうしたら?そうしたら何も、何も無くて、ああだからそうなのかって納得がいった
何も求めずに走った先に何かがあったらきっと間違いでしょうからと、そうだった事も覚えていないのに、そうだと頷いた
これはきっと罰である、瞳には見覚えがある、その笑顔には見覚えがある、無い
、無い、忘れたから
私は勝つべくして勝つ為に勝つのだ、向かいに立つのが木偶だとしても、思い出だとしても、後悔だったとしても、勝つ
あなたの名前は、と機能に準じて自動に口をついて出た言葉が昨日の罪を形にして私の目の前に立たせたとしてもそれは関係のない事だった

希望のある名前ですね、と私の口は私の意思を私の意志とは別に口にした
私には権利が無い
贖罪の、断罪の、悲劇の、喜劇の、破滅の舞台であっても私には立つ権利など無いと、そうである筈だったのに
駄目だ、意味が無い、関係が無い、私の真白な行き詰まりに人など入るスペースが無い
ハロンに帰りたい、無理だよ、知ってる
私が捨てたんだ、捨てないと走れなかったから、でも走ろうとした?怖かったの、怖かったから
拒絶が何よりも私には恐ろしかったから
だから逃げ出したの?前に進んだ、前に走っていても私はきっと目を背ける事しか出来なかったよ
だけど、勝つ事が出来た、それしか出来なかった?そうかもね
私にはそれを続けて待つことしか出来なかったから
もう何もかも手遅れだったのは知っていたけど
何を大袈裟に、臆病風に吹かて動けなかっただけでしょう?そうだよね
だから今ここで私は機能を失ったんですかね、そうかもね
私は敗北の後に訪れる空白を待ち続けた

その前に、言っておかないといけない
おめでとう、あなたの勝ちでしょう希望の人、気をつけてありがとう、そしてさようなら
さようなら?さようなら、そうだったんだ
さようならを言わないから、私はお終いに出来なかったのかも
なんて馬鹿な事に今更気づいた、でも仕方ない私馬鹿だったから
ああ、そうなら、そうしないと
ムゲンダイナ、次に行こう私はさようならを言いに行くから
きっと次に行けるんでしょう、きっと
分かった、だからさようならを言いに行こう
さようなら、さようなら青春の残骸
ありがとうございました。


むせ返る様なベースのリフ!エッジの効いたカッティング!
ポケモン達との明確な絆を感じるけん!いける…!今日のあたしは魂の籠もっとる!
マサル!マレーシア!サマンサタバサ!今日は負けんけんね!
いけー!あたしの切り札!勝利のためにキョダイマックス!オーロンゲ!
昔からのパートナー!知ったような口をきかんとって!せからしか!あたしはマジたい!
対人メタかっこ悪い!なんねそれ!ずる!あたしのポケモン知っとったと!?
なんでもあたし事ば知っとるって言いたかわけ!?
きゃー!貞操がピンチー!マサル!マントルの熱い劣情ば注ぎ込まるる!
アニキ!式はスパイクの教会でやるけんね!泣いたらいかんよ!!
お父さんお母さん!マリィは幸せになるけん!
マサル!マサシ!お前よ!指輪はまだ!?女の子ばまたすもんじゃなかばい!
勘違い!?乙女の純情ばもて遊ばれた!つらか!
あたしは耐えられない!
デートばせんと耐えられん!デート!デート!
デートすっとね!言質とったけんね!約束破ったらあたし不機嫌になるからね!


年末!姫納めをせんねマサル!マサチューセッツ!
なんねその顔は!可愛い子には足袋を履かせろっていうから!
足袋を脱がせんねマサル!マサキ!通信事故で混ざり合うったい!
うー!なんで乗り気じゃなかと!恥をかいた!あたしはこんなに好いとるとに!
えっ急すぎる!前戯は大事よね!前戯て!女の子の口から何てこと言わすっと!まあ口ですっとばってんね!
エッチか!いけんばい!ポケモンは良い子のゲーム!あたしは乙女やけん!
年末はスパイクで年越しライブばアニキがすっけん来てね!はいチケット!S席!プレミアチケット!大事にせんばよあたしとの関係!
ライブの熱気に当てられて!年越しからの筆おろしでそのまま新年の書き初め!カキ染め!なんば染っと!あたしかな!!
かー!なんねその気の無い返事は!!やる気はあっとね!年末よ!イベントば楽しみたかと!マサルと!
もー!一緒がよかと!わからんと!?わかってるなら…!
急ぎすぎ!?乙女の季節は短かったい!わからんね!
ずっと一緒にいるからゆっくり?そう…かもね…
じゃあとりあえず一緒にカウントダウンしよ?
うん!約束よ!絶対けんね!アニキはこん!馬鹿!二人がよかと! 


見て!マサル!カントーの着物!可愛いでしょ?フフフ…ありがと…!
姫始めばせんね!チャンス!チャンス!姫始めチャンス!
なんとここの帯を引っ張ったらお手頃食べ頃のあたしがツルンと完成ったい!
さあ!さあさあ!なんね!意気地なし!ポケットモンスターついとっとね!馬鹿!
せっかく勝負下着ばおろして来たとに!待って…!着物の下はノーパンがトラディショナルじゃなかね…?
失念!可愛いショーツば見せつける事に囚われて伝統を見失ったばい…!
それをあたしに遠回しに伝えとったとね!マサル!ガラムマサラ!スケベの伝道師!
まっとって!今すぐ脱ぐけん…!なんね!止めんと!
着物のマリィが可愛いから?そのままで…?
フッフーン?なら仕方なかね!あー仕方なか!
しょうがなかけんこのままデートする?
うん!しよ!
エッへへ…あっそうだあたし笑顔の練習したっちゃん!
見てて?


あの飯この飯どの飯だろう悲しくてもお腹は空くんだ
私の気持ちを無視して食べ物を要求する胃袋に腹を立てるが減っているのも腹だった
何か食べないと立っていられないもう既にメンタルは地面に横たわっているんだけど世間体とか言う奴が私を二足歩行させる
歩く歩くどの店でもいいから入らないとでも楽しい雰囲気は今の私には毒が過ぎるのでなるべく静かな…
ここだ薄暗く静かな店だ明らかに流行っていない
この際味なんてどうでもいい空きっ腹に固形物を流し込めるなら養豚場でもいい
私は豚だブーブーお腹すいたぶーってねガラガラと引き戸を開けてお店に入る
「一人なんですけど…」
「ごめんなさい今日もう閉めてまして…」
そういう事もあるのねナルホド
もういいや家に帰ろう時間なんて関係ないや
家に帰ればママが居るだろうし温かいご飯もあるはず
帰ろう帰ろう家に帰ろう
冷たい夜風は私の空腹を忘れさせてはくれない
家であの飯を食べようきっと



「曇らせに挑戦したけどなんか違う気がするやつ」
少女は力の限り走った、心臓よ張り裂けろと言わんばかりに肺よ潰れろと言わんばかりに、走った、だけど間に合わなかった、だからそこにあるのはどうしょうもなく悲劇なのだ。

まどろみの森を駆ける駆ける、ホップがザシアンをたった一人で追って行った、彼は無事だろうか、少女は心に去来する様々な不安を振り払い森を駆ける

嫌な予感がする、嫌な予感が、嫌な臭いがする、嗅いだことが無い、まるで重みを持ったようなズシリとした嫌な臭い

この生臭さの先にある悲劇、わかっている、それでも奇跡が起こるかもしれないと、祈りながら少女は走る

たどり着いた森の奥地、少女は一瞬花畑に迷い込んだのではないかと夢想した、それほどまでそこは赤く赤く染まっている

口元を血で汚し佇むザシアン、ガラクタの様に中身を零して地面に転がる少年、それを見た瞬間、少女の叫びがまどろみを裂く様に森に響き渡った

ボールから飛び出したザマゼンタの咆哮、二匹の巨獣はもつれ合い激しく争った、その様子がまるで目に入っていないかの様に少女はフラフラと血溜まりの中に座りこんだ

違う違う違う、これは違うホップ君そんなに血を出したら死んじゃうよ、こんなに、こんなに地面に、集めなきゃこれ集めなきゃ、まだ温かいから生きてる戻さないとホップ君に戻さないと

少女は狂乱の内にあった、自らが血に汚れるもの厭わずに少年の中身をかき集めようと必死だった、既に少年の生命が終わってしまっている事から眼を逸らしながら

しばらくして一際大きな叫びが少女を少しだけ現実に引き戻す、倒れ込んだのはザシアン、叫びは断末魔、既にその眼に生気は無い、ザシアンの虚ろな目に見つめられた気がして少女はたじろぐ、背後に立つザマゼンタは悲しみをたたえた瞳で少女に一度だけ擦り寄ると森の奥に消えていった

死が充満するそこで少女は一人になってしまった、その臭い血の光景沸き立つ湯気は生命の温度、だがそれはもれなく急速に失われつつある、何もなくなってしまう、少女はただひたすら零れ落ちた物を少年だった器に詰め込む事しか出来なかった。

程なくして、続々と人が集まりその惨劇に言葉を失った、言葉の通り狂った様に少年のソレを拾い集める少女にかける言葉が見つからない

駄目だ駄目だ冷たくなってはいけないと泣きわめく少女が嫌だと少年の元から離れるのを拒否した、それでも、と大人達は少女を現場から引き剥がした、このままで良い筈が無いと心を痛めながら

しかしそれがもう全て手遅れであった事に彼らが気づくのはもうしばらく経ってからの事

少女の心は既に散り散りに裂けていたのだ。

抱いたのは怒りだ、少女は自分の大切な物を引き裂いた、ポケモンに悲劇を起こさせたあの兄弟を憎悪した、いつか必ず同じ目に合わせてやると、彼女は怒りという燃え立つ柱にすがる事で立っていた、自らの身体を焦がしながら。

ある日ダンデが見舞いにやって来た、彼はこちらの様子を伺いながら訥々と事後を語った

消えたザマゼンタの事、件の兄弟が法の裁きを受けている事、その他色々、だが少女の耳にそれらの言葉は届いてはいない、少女は目の前の人間がダンデの姿をしている別の物に見えて仕方が無かった

なんでこの人はダンデさんの格好をしているんだ、ダンデさんでは無いのにダンデさんであるならもっと怒りに震えているはずだ、元凶の兄弟の事をこんなに冷静に語れる筈がない、誰だこの人は、誰…?

少女が疑念に囚われている中、ダンデは別れ際に、ほんの少しだけ兄の顔を覗かせ

「ホップの事はありがとう、でも君が気に病む事は無いんだ」
「不甲斐ない大人の、オレの責任だ」
「キミはキミの人生をまっすぐ歩いてくれないか」
「ホップも…いやオレはそれを望んでいるよ」

そう言ってダンデは去っていった、残された少女は自分を恥じた、肉親であるダンデさんが怒りや悲しみを飲み込んで生きている、それなのに私が一人で勝手に怒ってなんになる?何にもならない、結局自分には何も出来ないんだ、あの時もそう、今も、多分これから先もずっと

少女は怒りの柱を手放し地面に倒れ込んだ、炎に焼かれた自分を真っ黒に焦がしたまま、そのままひっそりと心を閉じた、何もない自分だけがガラルに残ってしまった、消えたい。

それから少女はひたすらに食事を避け、程なくして病院に運び込まれ点滴を受けた、少女は暗闇の中で瞳だけを爛々輝かせている

食事が喉を通らない、何を食べようとしても彼の中身が頭をよぎる、飲み物は血だ、そもそも全て私の中にあってはいけない物だ、彼に返さないといけない、じゃないと彼が起きて来ないから、笑ってくれないから

痩せ細る身体を抱えて彼女の意識は暗闇の中に広がっていく、暗闇の中に暗闇の中に意識だけが溶けていく、ような気分だった

ガリガリと剥き出しの精神が鋭敏に空間を捉え始めた頃に、彼女は彼の言葉を聞いた、正確言えば幻聴であったが、彼女にとってはそれが真実以外の何物でもなかった

それが悲劇であるのかは誰にも分かりはしない、少なくとも彼女にとってはどれほどの救いであっただろうか

ホップ君が呼んでる、彼女は点滴の針を引き剥がし立ち上がった、久しぶりに感じる重力が彼女を地面に引き寄せる

しかし彼女は諦めず必死に歩き続けた、幽鬼の様に歩き続けた、それが病院からの脱走が誰にも気づかれなかったは幸運だったのだろうか

彼女は歩いた、歩いて歩いて歩き続けた、距離にしてみれば大した距離ではないのだが彼女には永遠の旅に感じられる、それでも歩き続けた、彼が呼んでいるから

その永遠の旅の果てという矛盾の先にまどろみの森はあった、その最奥はあの時のままではなかったが彼女は構いはしない、立ち入り禁止のテープを押し退け倒れ込んだ

そして彼が呼ぶ場所に彼女はとうとうたどり着いたのだ、既に血は消え、臓腑も掃除されていた、が、しかし彼女にはあの時の臭いが鮮明に思い出され、嘔吐してしまう

何も食べてないから出る物なんてないんだけど、と自嘲して彼女は彼の声に答えて地面を素手で掘り始めた、幻の声に押され力を振り絞る

枯れ木の様な指で土をかき分ける、泥を掘り進める、下へ下へと穴を広げて行く、栄養不足の皮膚はたやすく裂けて指先はあっさりと血に染まった、伸ばしたままの爪は割れ剥がれ落ちた、それに構わず彼女は掘り続けた

この先に居るんだねホップ君が居るんだよねまた一緒に遊ぼうね今度は一緒に旅をしようね一緒だよ一緒だよ、と裂け目の様な口から喜びが漏れ出していた、全ては叶わない願いだが

10cmほど穴を掘った所で限界は肩を叩く様な気軽さで彼女に追いついた、もう身体が動かない、それどころか瞳すら開いていない、だけど彼女は笑っている

彼女のまぶたの下は光に満ちていた、ああ、これが扉だと、掘った穴がホップ君に通じたと、彼女は念願が叶った幻の世界にその若い生命ごと飛び込んでいった

幻聴に狂った少女が、誰も眠らない地面を少しばかり荒らし、そして息を引き取った、ただそれだけの事

これは、ただそれだけの悲劇だ、だからこの先に続く事は何も無い、もしも何かあったとするならば、それはきっと彼女が見た夢なのだ、だからせめて、夢ならば幸福な夢を見ればいい

「あれ?今って朝?おかしいなさっきまで夜だった気がするんだけど」
「というか私何してたんだっけ…?」
「そこに居るの…誰…?」
「ホップ君?ホップ君だよね!なにしてるの?」
「迎えに来てくれたの?ありがとう!」
「じゃあ…行こうか、どこに行く?」
「ホップ君と一緒なら私は何処でも良いよ」
「うん…!」
「一緒に行こう…誰も知らない所に!」

だがしかし全ては彼女の夢で、露と消える幸福でしかない。

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